「女性の気持ち分かってない…」爆笑問題・太田光の“松本人志問題”への発言に、世間は「賛否両論」
『ダウンタウン』松本人志の“性的スキャンダル”はどこまで広がるのか――。 『週刊文春』のみならず、彼の“ご乱行”は他の雑誌でも続々と報じられようになり、松本を「悪くない」とあからさまに擁護する芸人仲間はさすがに少なくなった。だが、彼に救いの手を差し伸べたいと思っている“お仲間”がまだまだいるようだ。 【画像】すごい…!松本人志 乱痴気不倫飲み会「衝撃のウマ乗り」内部写真…! 『爆笑問題』太田光がMCを務める2月4日放送の『サンデージャポン』(TBS系)では、松本のスキャンダルと、サッカー日本代表の伊東純也選手の女性問題を比較し、 「松本さんは週刊文春を訴えている。名誉毀損(きそん)を含めて」 と話したうえで、 「伊東選手は女性を訴えていて、週刊新潮は訴えているわけじゃない。直接、戦うってことで、ニュアンスが違いますよね」 と違いを強調。だが、1週間前の放送で太田は文春に被害を訴えた女性たちの心境を推測し、 「松本さんは意識してないかもしれないけども、“私はあれは傷ついたんですよ”っていうことを、(被害女性は)今まで言える状態じゃなかった。だけど“あれは傷だよね”って思ってくれる社会になってもらえたら、自分もやっぱり“傷だったんだ”って言える。 そのことが彼女たちにとってはもしかしたら一番大事なことで。彼女たちは松本さんをコテンパンにやっつけて、なんていうのかな、立ち直れないほどの打撃を与えようとしているわけじゃないと思うんですよ。とにかく自分の問題として、あれは傷だったんだから、傷だって言っていいですよね、この社会で?ということだと思うのよね」 と自説を展開した。これに対しネットでは 《この人だけは最初から一貫して女性を気遣い、松本さんを気遣い、周りの芸人さんを気遣ってる》 《過去に確執あったかどうかは別として双方の立場で冷静に的を射た事言ってる。 松ちゃんも、そう言う行為があった事は事実だから、ある程度認めるべき所は認め謝罪して、いつかは復帰してほしい》 《この角度からの提言がどこもできていなかった》 などと、太田を称賛する声が多かったが、中には、 《男目線だというところを割り引いても、ちょっとズレてる気がします。性被害にあった女性の気持ちを全く理解していない。傷ついた、で済む話じゃない。仮に傷だとしたら相当な深手。そんな傷に対し“あれは傷だよね”なんて、しみじみと懐かしむ人がいる? そこまでして松本さんを庇いたいの》 と、呆れる女性もいる。 これまでの報道が事実だとしたら、女性に同意があったとは思いにくい。それ以上の被害を避けるため、嫌々ながらも性行為を受け入れざるを得なかった女性が、 「傷つけてゴメン。許して」 と言われて納得できるだろうか。 全国紙社会部の女性記者はこう語る。 「被害女性は長い間苦しんで、勇気を振り絞って告発したんです。自分はあんな目にあって苦しんでいたのに、加害者は人気者となり、みんなに崇められてテレビに出続けている。幸せな家庭も築いている。仮面をかぶって世間を欺いている男を絶対許せないという気持ちが強いと思います。 また自分以外にも被害にあって言い出せない人や、これ以上被害者を出さないように真の姿を暴露しなければ、という気持ちも強いと思います。太田さんは、もし娘さんがいて、あるいは奥さんが同じ目にあったとしたら、そんな気持ちでいられるのでしょうか」 もっともな意見だ。 そして先週発売の文春(2月8日号)で10人目の被害者が松本を告発している。 10年前、セラピストの仕事をしていた女性は勤務するお店の個室で、松本から性加害を受けたという。この度女性は夫を連れ立って、警察に被害届を提出。すでに時効が成立しているため、受理されることはなかったが、松本を告発する女性はまだまだ出てきそうな気配だ。 長い裁判が始まろうとしている。判決がどうなるか予想もつかないが、松本が勝ったとしてもテレビ復帰は難しそうだ。 「女性の同意が“あったか、ないか”だけで争うみたいですね。となれば報じられたような松本さんの行為は実際にあったことになります。松本さんが勝ったとしても、正しいか正しくないかより、ただただそんなことをしていた彼が“気持ち悪い”という印象が残るでしょう。 今田耕司さんは“松本さんはかっこ悪い”と言っていましたが、“かっこ悪い”は芸人にとってまだオイシイんです。“気持ち悪い”は最悪です。嫌悪感を持ったら、見たいと思う人はいないでしょう。当然、スポンサーも引きます」(キー局プロデューサー) 仲間として、後輩として、そんな松本を擁護、あるいは助けたいと思う気持ちは分からなくはない。ただ、それは“同じ穴のムジナ”と疑われても仕方ないだろうーー。 取材・文:佐々木博之(芸能ジャーナリスト) 宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中
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