今年で144回目 札幌に夏の到来告げる「北海道神宮例祭」始まる
北海道屈指のパワースポット、といえば札幌市にある北海道神宮。毎年6月14日から16日の3日間に渡って開催されている北海道神宮例祭が、通称「札幌まつり」です。今年で144回目を迎えるこの例祭は、北海道神宮を起点として神輿・山車が札幌市内を練り歩く「神輿渡御(みこしとぎょ)」をメインイベントとします。
「開拓三神」を祀る北海道神宮
北海道神宮は、1869年(明治2年)に、明治天皇が北海道の開拓民の心の拠り所として、「開拓三神」を祀るよう詔を出したのが起源としています。その北海道神宮には、大みそかからお正月にかけてはもちろんのこと、季節を問わず多くの札幌市民・観光客が訪れています。 その北海道神宮から、色とりどりの平安時代の絵巻物を彷彿とさせる衣装をまとった1600人以上の市民とともに、4基の神輿・8基の山車が一緒に市内を練り歩くのが、北海道神宮例祭の「神輿渡御」です。 この神輿渡御は、1878年(明治11年)から、太平洋戦争時の2回の中止以外は100年以上にわたって毎年継続されてきたもので、6月16日に開催、多くの市民が道路に出て見物しています。
中島公園には「お化け屋敷」も
北海道神宮例祭自体は、6月14日からスタート、円山公園と中島公園という札幌市が誇る都市型公園が、お祭りムード一色になります。北海道神宮横の円山公園では多くのイベントが開催され、神輿渡御が通過する中島公園には500店近い出店が登場します。 この出店、フランクフルトや焼きそばなどのお祭りの定番の飲食店だけでなく、見世物小屋やオートバイサーカス、お化け屋敷まで出店するのが特徴です。
また中島公園は、地下鉄「中島公園」駅と「幌平橋」駅をつなぐ公園なので、交通の便も良く、家族連れが多いのが特徴。6月14日・午前10時の出店スタートの時点で、多くの家族連れが出店の中へ吸い込まれていきました。 北海道神宮例祭は、宵宮祭の6月14日(日)、例祭の15日(月)、神輿渡御の16日(火)の3日間開催されます。 (ライター・橋場了吾)