富山市の環水公園駐車場を有料化へ 慢性的な混雑課題、県が3月めどに運営方針
富山県は11日、慢性的な混雑が課題となっている富岩運河環水公園(富山市)の駐車場を有料化する方針を決め、料金や管理方法の検討を始めた。民間活力を導入し、効率的な運営につなげる考え。 同日、有識者らでつくる検討委員会の初会合を県防災危機管理センターで開いた。 公園には4カ所の無料駐車場(計172台分)がある。満車の時間帯が多い上、公園を利用しない人の長時間駐車も見られる。 検討委では有料化に賛同する意見が相次いだ。県は民間活力を導入した場合、想定される料金体系を提示。無料時間のない完全有料化は、利用者の理解が得られにくいとした。1時間、2時間それぞれ無料にした場合も、採算性や混雑状況が変わらない恐れがあるといった課題を示した。 県は2024年度中に計3回、検討委を開く。県民から意見を聞いた上で、25年3月をめどに運営方針を決定、公表する。