ウクライナの中立維持が和平条件=プーチン氏
[ソチ(ロシア) 7日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は7日、ウクライナの中立維持が和平の条件になるべきだとの考えを改めて強調した。 プーチン氏は「中立でなくなれば、ロシアとウクライナの友好的関係が存在すると想像するのは難しい」と語り、ロシアはウクライナが中立姿勢を保つとの理解に基づいて旧ソ連国境を承認したと付け加えた。 ウクライナが中立の立場でなければ「常に悪意を持つ者の道具として利用され、ロシアの国益を損ねる」とも主張した。 北大西洋条約機構(NATO)は、ウクライナがいずれ加盟国になると繰り返し発信している。一方、プーチン氏は6月14日に提示した戦闘終結の条件としてウクライナがNATOへの加盟方針を撤回し、ロシアが自国領と主張する地域から軍の部隊を完全に引き揚げることを挙げた。 ウクライナはこのロシア側の案は降伏に等しいと拒絶している。ゼレンスキー大統領は独自の「勝利計画」を明らかにした上で、同計画実現には西側諸国の追加的支援が必要だと訴えている。 ロシアは侵攻から2年半余りでウクライナの約5分の1を制圧した。こうした中で、将来の国境について聞かれたプーチン氏は「ウクライナの国境は、私たちが歴史的に自国領と呼んでいる一定地域に住む人々の決定に従わなければならない」と言及した。