東京ベイがノーサイド寸前に〝サヨナラ勝ち〟 SOフォーリーがDGを決める/リーグワン
リーグワン1部第1節最終日(22日、東京ベイ30-27トヨタ、秩父宮)一昨季優勝の東京ベイはノーサイド寸前の勝ち越しDGで、トヨタに30-27で競り勝った。 27―27で試合終了を告げるホーンが鳴ると、東京ベイは最後の1プレーに勝利を懸けた。敵陣ゴール前で、日本代表SH藤原からボールを受けたSOフォーリーがワンバウンドさせて右脚を振り抜く。〝サヨナラDG〟がゴールポストの間を通過した。 「キックは何回もミスしたけど、ドロップゴールをチームのために決められてうれしい」 後半7分で10-24と最大14点差をつけられた。FW第1列の3人など一気に5人を替えて攻勢に出ると、3トライを奪取。オーストラリア代表76キャップを持つ35歳の司令塔が同36分にトライ後のキックを、この日5本目で初めて成功して同点に。そして「試合にいい影響が出る」と、前日21日の全体調整後に練習したというDGを見事に決めた。 王者として挑んだ昨季は4点差以内での黒星が4試合など、接戦を勝ち切れずに6位(8勝1分け7敗)に沈んだ。2季ぶりの王座奪還へ好発進。ヒーローは「この勢いを来週の埼玉戦(28日、熊谷)につなげたい」と気を引き締めた。(石井文敏)