監督解任で揺れる東海大菅生「壁乗り越え、チーム一つに」 センバツ
第95回記念選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会が27日開かれ、東海大菅生(東京)は、2年ぶり5回目の出場を決めた。 【第95回センバツ出場決定 各校の喜び】 昨秋の東京大会で2年ぶりの頂点に立ち、チーム力が高く評価された東海大菅生。選手たちは、ライブ中継で選考委員会の様子を見守った。出場決定を確認した峰岸英仁校長は「これは部員の皆さんへの期待の表れ。新体制の下、しっかり準備してほしい」と選手に声をかけた。 東京大会の準決勝と決勝で完投勝利を挙げた最速148キロのエース右腕・日当(ひなた)直喜投手は「うれしい。自分の投球を全国の舞台で披露できるよう頑張りたい」と語った。前夜には日当投手が「チームで一つになったら大きな力になる」と提案し、部員全員で頭を丸めてこの日に臨んだ。 東海大菅生は野球部内で体罰があったとして謹慎処分となった若林弘泰前監督の解任と、コーチを務めてきた上田崇監督の就任が26日に発表されたばかり。上田監督は「選手たちがのびのびとできるようサポートして、熱い気持ちを持って甲子園に臨みたい」と語った。 渡部奏楽主将は「この壁を乗り越えたら、また一つになるチャンスだと思っている。このチーム力を武器に戦っていきたい」と力を込めた。【円谷美晶】