ANA、初任給最大1.6万円引き上げ 4月入社から、大卒CAは21万円
ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の全日本空輸(ANA/NH)は3月12日、今年4月以降の新卒社員の初任給を引き上げると発表した。2023年4月に続く2年連続の措置で、採用競争力を高める。引き上げ幅がもっとも大きい客室乗務員は1万6000円で、4年制大学卒の初任給は21万221円、引き上げ率は8.2%となる。そのほかの職種も1万1000円引き上げる。 【写真】ANAのドア付き個室ビジネスクラス 最大の引き上げ幅となった客室乗務員は、4月以降の初任給が短大卒等20万2319円(引き上げ率8.6%)、4大卒21万221円(8.2%)、大学院卒21万3521円(8.1%)。現在の初任給は短大卒18万6319円、大卒19万4221円、院卒19万7521円で、引き上げ幅は一律1万6000円となる。 そのほかの職種も一律1万1000円引き上げる。4月以降の初任給は、パイロットが大卒24万4346円(4.7%)、院卒25万3004円(4.5%)、グローバルスタッフ職(旧総合職)が大卒24円9557円(4.6%)、院卒26万2077円(4.4%)、障がい者採用のエキスパートスタッフ職が短大卒20万8632円(5.6%)、大卒22万2312円(5.2%)、院卒22万8092円(5.1%)となる。 また、グローバルスタッフ職は2025年まで3年連続の引き上げが決定。3月1日から募集を始めた2025年度入社の大卒は443円(0.18%)引き上げて25万円とする。 航空業界は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)影響を受け、人材確保が急務となっており、ANAは採用競争力を強化する。
Tadayuki YOSHIKAWA