ヤクルト・高津臣吾監督、秋季Cへ「1分たりとも無駄にすることなく、本当に練習漬けになってほしい」
〝高津の目〟で原石を探す!! ヤクルトは1日、空路で松山入りし、2―17日に行われる秋季キャンプに備えた。高津臣吾監督(55)はすでにキャンプでの猛練習を予告しており、「僕もギラギラ目を光らせてしっかり見たい」と若手選手の中から来季の戦力となる素材を見つけ出す意欲を示した。2年連続リーグ5位に終わった今季は故障者が続出。戦力の底上げを図るべく、濃密な16日間とする。 お眼鏡にかなう選手は現れるのか。ヤクルトが秋季キャンプ地の松山入り。高津監督は2日から17日までの期間で「もうガリガリいきますよ。量も時間もたくさんとって、しっかり鍛えていきたい」と猛練習を予告。みずからの目で、来季の戦力となる原石を見つけ出す意欲を示した。 「1分たりとも無駄にすることなく、本当に練習漬けになってほしい。僕もギラギラ目を光らせてしっかり見たい」 2年連続リーグ5位に沈んだ今季は山田やサンタナ、塩見ら主力に故障者が続出。若手の活躍もあったが、1軍に定着して結果を残した選手は決して多くなく、戦力の底上げは必要不可欠だ。 今キャンプ参加メンバーで最年長は27歳の外野手・岩田で、24選手の平均年齢は22・9歳(2日時点)と若手中心。1軍枠、控えの切り札、レギュラーとあらゆるポジションに入り込んでくる若手のアピールを指揮官は求めており、「すごく大事な2週間ほどだと思うので、来年につながるいい時間を過ごしたい」と濃密な16日間とする。 投手陣の再建も重要課題となる中で、今季右肘痛などから復活して3勝を挙げた奥川も参加する。来季6年目の右腕が完全復活し、投手陣の軸として回ればチームとしても大きいだけに、高津監督は期待を込め「強くなってほしい」と発破をかけた。 〝高津の目〟にとまる選手が一人でも多くいれば、おのずと3年ぶりのV奪回が近づいてくる。(赤尾裕希)