郡山名物・海苔のりべんの姉妹駅弁、より濃厚に味わえる福島の味!
【ライター望月の駅弁膝栗毛】 「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。 【写真全7枚】上から「7層式」になっている「海苔のり牛めし」
「名物」と聞けば、やっぱり買いたくなりますね。とくに駅弁は、気が付けば、何度も同じ駅弁を手に取っている方も多いことでしょう。でも、たまには、ちょっと“冒険”の要素を入れてみるのが旅の醍醐味というもの。名物駅弁の多くには、“姉妹駅弁”や“シリーズ駅弁”が存在します。今回は福島・郡山で“姉妹駅弁”をいただいてみました。
東北新幹線と接続して、郡山~会津若松間で運行される磐越西線の快速列車。一部は指定席が設けられた列車があり、「あいづ」の愛称が付けられています。1列車14席と、座席数は決して多くありませんが、地元の方の利用もある快速列車だけに、新幹線との乗り継ぎ時間が短い場合など、着席保証されているのは安心できるもの。テーブルもあるリクライニングシートですので、駅弁をいただくこともできます。
秋の東北の旅は、鉄道で奥羽山脈を越えたいものです。磐越西線、奥羽本線、仙山線、陸羽東線、北上線、田沢湖線。紅葉のピークには、カラフルに色づいた車窓がいっぱいに広がります。一度、この色づいた木々の美しさを目にすると、また来年も東北の紅葉を見たいという気持ちにさせられます。そして、秋の東北は食べ物も美味しい時期。米どころの美味しいご飯をいただきたくなりますね。
郡山の名物駅弁といえば、おなじみ福豆屋の「海苔のりべん」。白飯と焼海苔、おかかの組み合わせがたまりません。ただ、リピートしている方のなかには、そろそろアクセントを付けてみたいと思っている方もいるかも知れません。じつは「海苔のりべん」には「海苔のり牛めし」(1300円)という姉妹駅弁もあります。黒を基調とした高級感ある掛け紙が施され、現在開催中の「駅弁味の陣2023」にもエントリーされています。