エンブラエル、改修貨物機E190Fが初飛行 最大13.5トン積載
エンブラエルは現地時間4月5日、リージョナルジェットのエンブラエル190(E190)を旅客機から貨物機へ改修したE190Fの初号機が初飛行したと発表した。米国のリース会社、リージョナル・ワンが導入する。 【写真】初飛行するエンブラエルの改修貨物機E190F E190Fの初飛行は、エンブラエルの工場があるブラジルのサン・ホセ・ドス・カンポスで約2時間行われ、機体の評価が行われた。eコマース(電子商取引)が世界的に旺盛な中、小型貨物機の需要獲得を目指す。 エンブラエルは、E170とE175、E190、E195で構成する「Eジェット」(E1)のうち、100席から120席未満のサイズとなるE190と、130席から150席未満のE195を、旅客機から貨物機へ改修する「Eフレイター(E-Freighter)」プログラムを2022年にスタートさせた。 Eフレイターは、ナローボディ機よりも容積容量が50%以上、航続距離は大型貨物用ターボプロップ機の3倍、運航コストは最大30%低くなるという。床下とメインデッキ(改修前の客室部分)を合わせると、構造上の最大積載量はE190Fが13.5トン、E195Fは14.3トンになる。
Tadayuki YOSHIKAWA