普通のポルシェじゃ物足りない? 「シンガー」がレストアした過激な911が最高すぎる!
シンガーは911をリイマジンする
なぜ、964型にこだわるのか、という質問に対して、創業者のロブ・ディキンソン氏は下記のように答える。 「サスペンション、ブレーキ、ステアリングシステムはしっかりしていて、空冷エンジンの911のなかでもっとも土台としてポテンシャルが高いから」 ディキンスン氏が強調したのは、シンガーはメーカーでなくレストアラーだし、ビジネスに関してはポルシェとまったく関係ない、ということ。そして、自分が思うように手を入れる好意は「リイマジン」。つまり、こうであったらいいな、と自分の理想の964型を作りあげることだそう。 ディキンスン氏ら経営陣は、シンガーの価値を希少性にも置いている。なので、各モデルに生産台数の枠を設けている。まあ、ターボスタディで110万ドル、DLSターボで270万ドルという費用を払えるひとが、はたしてどれだけいるか、という事実もある。それでも、シンガーの評価は年を追うごとに高まっているようで、世の中すごいことになっている。 シンガー・ヴィークル・デザインの製品に興味あるひとは、同社のホームページ(日本語サイトあり)で申し込む。さらなる作業(ドナーカー探しやシッピングなど)は、日本でパートナーになったコーンズモーターズが面倒をみてくれる。
文= 小川フミオ 写真= Singer Vehicle Design