遠藤選手(福島市)に福島民報スポーツ大賞 パリ・パラボッチャ個人、団体で「銅」 応援に感謝
パリ・パラリンピックのボッチャの女子個人戦(脳性まひBC1)と団体戦(脳性まひBC1/BC2)で銅メダルに輝いた遠藤裕美選手(38)=県ボッチャ協会、福島市=への福島民報スポーツ大賞贈呈式は25日、福島市の民報ビルで行われた。 福島民報社の芳見弘一社長が表彰状を遠藤選手に手渡し「言葉に表せないぐらいの猛練習を重ねてパリの切符をつかみ、さらに二つもメダルを獲得した。県民に勇気を与えてくれた」とたたえた。遠藤選手は「賞をいただき感謝したい。個人戦、団体戦とも最後まで諦めることなく、皆さんの応援を力にプレーできた」と謝辞を述べた。 競技アシスタントを務める母さとみさん、日本ボッチャ協会のスタッフとして代表チームに同行した県ボッチャ協会の村上光輝副会長も同席した。 遠藤選手は脳性まひのため、幼少期から車いすで過ごしてきた。郡山養護学校(現郡山支援学校)高等部時代にボッチャに出会い、24歳から本格的に競技に取り組んできた。初のパラリンピックとなったパリ大会では高精度のショットを武器に個人戦で銅メダルを獲得。杉村英孝選手(42)=TOKIOインカラミ=、広瀬隆喜選手(40)=西尾レントオール=と共に臨んだ団体戦では、日本としては3大会連続メダルとなる銅メダル獲得に貢献した。
遠藤選手は同日、内堀雅雄知事と木幡浩福島市長を表敬訪問した。 ■4年後のロス出場に意欲 一問一答 遠藤選手は取材に対し4年後のロサンゼルス・パラリンピック出場に意欲を示した。 ―初のパラリンピックの雰囲気をどう感じたか。 「観客の声援が温かく、すごく自分を後押ししてくれた。体調を崩さず、フル出場してしっかりとパフォーマンスを出せて良かった」 ―大舞台で得意のロングボールを発揮した。 「最初は遊び感覚だった。遠くに投げるのが楽しくて。継続して練習していたら、いつの間にか日本代表になれた」 ―長丁場の大会を戦う上で何を支えにしていたか。 「試合の合間に好物の干し芋を食べ、エネルギーを取っていた。白河市で強化合宿をした際にユニホーム柄に絵付けした白河だるまをもらった。日本代表の勝利のシンボルになり、みんなで試合前に触っては力をもらっていた」 ―二つの銅メダルを持ち帰った反響は。