南米王者・アルゼンチンを相手に、木暮賢一郎監督が感じたチームの確かな成長。「今までよりハイプレスをかけ、守備の時間を減らすこともできた」【フットサル日本代表】
12月14日、大田区総合体育館にて日本代表vsアルゼンチン代表の国際親善試合が行われ、試合は1-1のドロー。試合を終えて、日本代表の木暮賢一郎監督が記者会見に臨んだ。 映像】「歴史的瞬間!」バルセロナ・原田快が世界最高峰のスペインリーグで待望デビュー!総合型スポーツクラブ史上初めて、日本人がトップチームのピッチに立った瞬間
GKの途中交代を試し、アイテムを増やせた
●フットサル日本代表|木暮賢一郎監督 ──試合を振り返って。 昨日の会見でも話しましたが、チケットも完売し、多くのお客さんに見にきていただけている会場で、代表チームとしてプレーできる幸せを感じようという話を全員にしました。フットサルの魅力、競技の発展のために情熱を伝えられるようないいゲームを行うことができました。 ──立ち上がり、パスが弱くなってカットされ、危険なシーンが何度かありました。時間とともに順応していったように見えましたが、そこは強豪のレベルに慣れるために時間が必要だったんでしょうか。 自分の起用法としてはセットで替える時間帯と、セットの内容で選手を入れ替える時間帯と両方のスタイルを使っています。試合のスタートについては、非常にスピーディーにできました。その要因としては、スタートのセットは1番一緒にプレーをしたりトレーニングを積んでいる時間が長い4人であり、専門的なフィクソはいないですが全員走力があって、モビリティのあるメンバーだったこと。直近のウズベキスタンでも同じ4人を使ったので、そこで培った慣れや阿吽の呼吸の精度があり、とてもよかったと思います。 次のセットはウズベキスタンに行っていない選手だったこともあるのか、タイミングのずれが生じてしまい、ボールの周りが良くなかったなと感じました。それでも、その後素早くアジャストしてくれましたし、選手個人としては常にいいプレーができるとは限らないので、全選手もそこを感じ取りながら、チーム全体の精度をあげられました。 立ち上がりは、各々いろんな感覚があったと思いますが、それでも明らかに去年のブラジルとの国際親善試合よりも選手の経験値は増えてなと感じられました。若い選手も多いので、今日の経験も学びに変えて、第2戦ではもっといいプレーができるのではないかと期待しています。 ──試合開始から10分のタイミングで、すでに黒本ギレルメ選手を呼んで話をしていましたが、試合時間残り5分でのタイミングで交代に踏み切った理由は? フットサルは選手の交代が自由な競技ですが、GKを変えることはあまりありません。ただ、チームには異なる特徴のある2人のGKがいます。ここ数回の活動でゲームの流れや置かれている状況を見て、新しい戦略の可能性を探りたいという話をGK2人やコーチと話をしていた前提がありました。 ハーフタイムが終わって全体に、0-1の状況が続いた場合、想定したくありませんが0-2になった場合、相手のプレスが高くボールが持てない展開が続いた場合のため、クロ(黒本)を使うプランの再確認をしました。そういう話をして、後半は0-1の時間が長く続いたので、残り5分で交代を決めました。フィールドの選手には彼が入ったら何をするかを伝えていましたし、相手がパワープレーをしたらまたフィウーザに戻す。ハイレベルなゲームでそれぞれの特徴をゲーム展開で使うことができましたし、アイテムが増えたと思います。