「見たことある企画の焼き直し」…旬な芸人を揃えた鳴り物入り番組『ジョンソン』が低調「納得の理由」
昨秋、鳴り物入りでスタートしたバラエティ番組『ジョンソン』(TBS系)の苦戦が続いている。 【画像】松本人志「乱痴気飲み会ウマ乗り写真」 「『ダウンタウン』や『さまぁ~ず』ら大物芸人が共演した伝説のバラエティ『リンカーン』(’05~’13年)の後継番組として、『かまいたち』を筆頭に『モグライダー』『見取り図』『ニューヨーク』ら″今が旬″な芸人を多数揃えたのですが、意外や低空飛行。昨年11月末には世帯視聴率が1.9%と深夜番組なみの低さを記録しました」(テレビ誌編集者) 視聴率が上向く兆候が見られないため、今春での打ち切りも囁(ささや)かれ始めているが、制作会社ディレクターは「さすがにそれはない」と首を振る。 「『かまいたち』ら、今をときめく人気芸人を起用しておいて、すぐに打ち切りとなれば、局と所属事務所の信頼関係にヒビが入りかねない。バラエティの新番組は視聴者に認知されるまで数字が伸び悩む、というのはテレビ業界の常識ですし、TBSは最低でも2年は続ける意向だと聞いています。 ここ十数年、お笑い界は新陳代謝が進んでいませんでしたが、フジテレビも『新しいカギ』がようやく定着してきました。TBSとしては主催する『キングオブコント』の価値を高めるためにも、’17年のチャンピオンである『かまいたち』を局の顔にしたいところでしょう」 苦戦の理由は「企画のつまらなさ」にあるとキー局プロデューサーは見ている。 「『リンカーン』の名物企画だった『芸人大運動会』を初回放送に持ってきたあたりから雲行きが怪しかったですが、見たことのある企画の焼き直しが続いていますね。若い世代は″タイムパフォーマンス″を重視するので、1時間丸々、ひとつの企画をダラダラと放送するより、見逃し配信やSNSでの拡散を意識して20分ほどの短い企画を3つ流すほうがバズりやすいのではないか」 出演芸人が低空飛行のあおりを受けるリスクも指摘されている。 「『ジョンソン』の放送前、『かまいたち』のスケジュールは争奪戦でしたが、視聴率の低迷を受けて、彼らが数字を持っているわけではないことが証明されてしまった。 『モグライダー』のともしげ(41)も、事務所の先輩である狩野英孝(41)のような予測不能な笑いが期待されていたのですが、ドッキリ企画で中途半端に常識的な人間性がバレてしまった。爆発力に欠ける、という評価ですね」(前出・制作会社ディレクター) 希望があるとすれば、「女性トラブルを巡る松本人志(60)の活動休止で風向きが変わること」だと前出のプロデューサーは期待を寄せる。 「松本は多数の冠番組を抱えていました。彼があけた穴を各局、埋めなくてはならない。TBSは『ジョンソン』を看板番組にすべく、これまで以上に力を入れるはず。 フジの『新しいカギ』も打ち切り説がずっと出ていましたが、『学校かくれんぼ』企画が当たって状況が一変したように、バラエティ番組はバズり企画がひとつ生まれれば、一気に巻き返せる可能性がある。秋の番組改編までに番組の売りになるような企画を生み出せるかが、『ジョンソン』存続のカギになるでしょう」 『かまいたち』が新しいお笑い界の盟主となれるか。最初の関門となりそうだ。 『FRIDAY』2024年2月2・9日号より
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