京都市長が北陸新幹線の延伸計画に懸念示す 地下水影響や残土処分など4点 与党PTのヒアリングで伝える意向
京都市の松井孝治市長は、京都市を通ることを前提に延伸計画の検討が進む北陸新幹線について、地下水への影響や工事で大量に発生する残土の処分などに懸念を示しました。 北陸新幹線は、福井県の敦賀駅から新大阪駅までの延伸を目指し、与党のプロジェクトチームが福井県小浜市から京都市内を経由するルートを前提に検討を進めています。京都市内を通るルートは、3つの案が示されていて、いずれも大部分が地下トンネルとなる見通しです。 松井市長は4日の記者会見で、「どのルートがいいかを申し上げる立場になはい」と京都市内を通ること自体は否定しなかったものの、京都の文化を支える地下水への影響、地下トンネル工事で出る大量の残土の処分地、工事車両による市内での交通渋滞、市の財政負担の4点に懸念を示しました。その上で、計画の詳細が明らかになったとしても「懸念が簡単に払拭できるとは思えない」と話しました。 (松井市長)「私がその懸念に直面したときに、首長として責任ある判断をしたときに、どのような態度をとることになるのか。事業主体の方々に想像していただきたいということであります」 与党プロジェクトチームは関係する自治体へのヒアリングを経て、今月中に市内を通るルートを決定する予定で、松井市長は、要請があればヒアリングに出席して計画への懸念を伝える意向を示しました。
ABCテレビ