“佐渡ブロック”は実在した! 新潟市周辺の雪が少ない理由は“佐渡島”に!? 筑波大学が証明
新潟市周辺だけ雪が極端に少ない理由として県民の間では昔から「新潟沖にある佐渡が影響しているのではないか?」とまことしやかに語られていた。 【画像一覧】佐渡島がなかったら新潟市周辺の雪雲はどうなる!? 通称「佐渡ブロック」と呼ばれていたこのウワサを筑波大学計算科学研究センターがデータに基づいて立証した。研究のきっかけになった新潟出身の卒業生に聞いてみた。
(Q.冬の新潟市のイメージは) 街の人: 案外雪が降らない
(Q.冬の新潟市のイメージは) 街の人: 転勤族が新潟に着任すると「雪が少なくてびっくり」と、皆さんそういう感想。新潟というと大雪だと思っていたから「少ないね」と
首都圏では「新潟市も豪雪地帯」と考えている人が多く、雪がそれほど積もらないことをアピールした経験がある新潟市民も少なくないのでは?
2022年から新潟市に住む人: もともと東京にいたので、ずっと「新潟市はすごく雪が積もる」と思っていたが、思ったほどは降らない。たぶん県外の人は湯沢町と新潟市の印象が混ざっていて、新潟市でスキーができると思っているのでは
「新潟市はスキー場が多い湯沢町より北に位置しているから、もっと寒くて雪が多いと思っていた」という声も県外の人からよく聞く感想だ。
日本海からの雪雲を佐渡が壁になりブロック。その結果、新潟市周辺だけが雪が少なくなる現象と言われている。 しかし、あくまでその存在はウワサ程度でその真偽やメカニズムは十分に調査されてこなかった。
「本当に佐渡ブロックはあった」筑波大学が証明
そうした中、筑波大学計算科学研究センター(茨城県つくば市)が過去の気象データを検証し「佐渡ブロックは確かに存在する」という研究成果を2023年に発表したのだ。(※佐渡島に季節風が吹き付ける事例を対象に調査)