コメ26%高騰、8月の東京区部 物価指数は2.4%上昇
総務省が30日発表した8月の東京都区部の生鮮食品を除く消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は107.9となり、前年同月比2.4%上昇した。伸び率は7月の2.2%から拡大した。コメ類が23年産米の出荷量が減ったことで需給が逼迫し、26.3%上昇。約20年ぶりの伸び率となった。 電気代とガス代が、政府の補助金がいったん終了したことで大幅に上がった影響も大きかった。 生鮮食品を除く食料は2.7%上がった。コメ類は04年3月(26.5%)以来の伸び率で、昨夏の猛暑による生育不良で出荷量が減ったほか、外食業界の需要が増えて価格が上がった。生鮮食品はキュウリが品薄で27.7%上がった。 電気代は24.2%、都市ガス代は16.9%上がった。政府は8~10月の使用分に限って補助金を再開しており、反映される9月の物価指数から電気・ガス代は下がる見込みだ。 宿泊料はインバウンド(訪日客)需要が堅調で9.5%の上昇。一方、東京都による高校授業料の実質無償化で私立高校の授業料は61.7%下がった。