離島・金門に中国のドローン 軍を写した動画がネットに 国防相「訓練不足」/台湾
(台北中央社)中国のドローンが3月29日、中国福建省に近い離島・金門県の二胆島に飛来して同島に駐屯する軍の様子を撮影し、その後動画がインターネット上で公開された。邱国正(きゅうこくせい)国防部長(国防相)は1日、厳しく言えば国軍の訓練不足が招いたものだとした上で、同部として対応を強化していくと説明した。 二胆島は中国・アモイから約4キロに位置する。中国のネットユーザーが投稿した動画には、軍が物資を輸送する様子や、兵士がドローンを見上げる姿などが写されており、インターネット上で議論を呼んだ。 邱氏は立法院(国会)外交・国防委員会での答弁で、飛来したドローンは中国のドローンメーカー、DJIのものだったとした上で、民用、軍用にかかわらず、ドローンが中華民国の上空に入れば侵犯に当たると述べた。またドローンへの対応に関する規定や手順はいずれも明確に定められているものの、同島を管轄する陸軍金門防衛指揮部はこれらを徹底していなかったと指摘。責任を負うと共に、責任を追及するとした。 (呉書緯、游凱翔/編集:田中宏樹)