小栗旬、浅野忠信ら監督務める『MIRRORLIAR FILMS Season6』全5作品のラインナップ解禁
小栗旬や浅野忠信らが監督として参加する『MIRRORLIAR FILMS Season6』が、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国の劇場で2週間限定上映されることが決定。全5作品のラインナップ、本ビジュアル、場面写真が解禁された。 【全ての写真】『MIRRORLIAR FILMS Season6』の各作品に出演する藤森慎吾、伊礼姫奈、井浦新らを写した場面写真 『MIRRORLIAR FILMS』(ミラーライアーフィルムズ)は、伊藤主税、阿部進之介、山田孝之らがプロデュースするメジャーとインディーズの垣根を越えて映画を作り上げる短編映画制作プロジェクト。2020年より始動し、これまでのSeason1~5では俳優や映画監督をはじめ、漫画家、ミュージシャンなどが監督した42本の短編映画を劇場で公開してきた。著名なクリエイターの作品から一般公募の作品まで、多彩な短編映画が集まるプロジェクトとなっており、今シーズンもジャンルレスでバラエティに富んだ作品が出揃った。 俳優として第一線で活躍し続ける小栗旬が映画『シュアリー・サムデイ』(2010)以来約13年ぶりにメガホンを取ったのは、藤森慎吾を主演に迎えた『1/96』(キュウジュウロクブンノイチ)。日常へのストレスを抱えたサラリーマンで2児の父・成田が現実逃避をする一夜をモノローグ形式で描く。 2つ目の作品は「TAO」名義で世界のスーパーモデルとして活躍し、2013年に『ウルヴァリン:SAMURAI』でハリウッドデビューを果たした岡本多緒が企画、監督、脚本、出演に初挑戦した『サン・アンド・ムーン』。葬儀帰りのレストランで異母兄弟が繰り広げる会話劇となっている。 ロサンゼルスで映画制作を学び、ショートフィルムを中心に制作している鬼木幸治が監督を務めたのは、誰もいない河原に静かに佇む二人のチンピラと、二人の目の前に立つゴルフクラブを握りしめた異様な男を描く『FAAAWWW!!!』(ファー)。コミカルなムードとホラーテイストが同居し、さらに寓話的でもある奇想天外な展開が待ち受ける。 続いては、「マイティ・ソー」シリーズでハリウッド進出して以降、活躍目覚ましい俳優・浅野忠信が『R246 STORY ~224466~』(2008)以来15年ぶりにメガホンを取った『男と鳥』。撮影前に浅野が「ファンタジーの時代が来た事を確信しております!」と語っていた通り、ゾンビ侍に飛べない鳥、神などが登場する摩訶不思議な本作には田中一平、阿部進之介、大原海輝、板橋駿谷らが出演した。 2001年生まれの写真家・映像作家の増田彩来監督が手掛けたのは、彼女の実体験に基づいたノンフィクションとフィクションの狭間にある「嘘のない感情」を表現した『カフネの祈り』。伊礼姫奈が主人公を演じ、祖父役の井浦新との記憶に思いを馳せる本作には、田島令子、板谷由夏、山中崇らが参加。増田監督自身が「21歳までの自分を全部注ぎこめた」と語る渾身の一作となっている。 なお、『MIRRORLIAR FILMS』は今年5月より順次公開されているSeason5以降シーズンごとに地域に拠点を置き、官民一体の実行委員会の組成、市民参加の制作・上映、映像制作ワークショップを行い、地域の学生など多くの方々に映画制作と触れ合って貰う事を目的とした一般参加型プロジェクトとなっている。今回のシーズン6は秋田県秋田市の「企業版ふるさと納税」の制度を活用した地方創生・シティプロモーション事業として、小栗旬監督作『1/96』と浅野忠信監督作『男と鳥』は秋田市で撮影し、地域の魅力を発信する一環として制作。さらに10月に札幌国際短編映画祭でのプレミア上映、11月には秋田での上映イベントも決定している。 解禁された『MIRRORLIAR FILMS Season6』の本ビジュアルは、タイトルロゴとともに各作品のシーンが切り取られ、日常を切り取った作品からファンタジーやホラーなど、それぞれの作品のカラーが際立つビジュアルとなった。なお、次回Season7には監督として加藤浩次、加藤シゲアキの参加がすでに決定している。 〈監督陣 コメント〉 ■『1/96』小栗旬監督 有難い事に物好きな方達から、「また監督をやってみませんか?」というオファーを頂き、久しぶりにショートフィルムですが映画を撮ってみようと思います。 テーマが「愛」という事で、最近は愛とは何かを考えて過ごしておりますが想像や妄想を超えるイマジネーションを豊富に持っているタイプの人間では無いので、自分の実体験や周りにいる人間達と会話してきた中で、生まれてきた愛の形を私なりに表現できればなと作品に向き合っていきたいと思います。 ご興味があればお楽しみにしていて下さい。 ■『サン・アンド・ムーン』岡本多緒監督 主に海外で俳優として活動していた私は、日本語での演技を収めた宣材(リール)がないことに気づき、母国での活動も視野に入れ、私自身が演じたいと思う作品を自ら作ろうと決意したのがこの映画の始まりでした。当初はその目的だけでしたが、実際に作ってみると、思いがけず映画制作の魅力に惹かれ、今後も制作を続けていきたいと強く思いました。これを書いている今は3作目の準備中であります。この作品が全ての始まりで、大きな起点となっているので、そんな大切な作品がMIRRORLIARに収録されることを非常に光栄に思っております。 ■『FAAAWWW!!!』鬼木幸治監督 この度は『FAAAWWW!!!』をご選出いただき、素晴らしい作品と共に上映、配信が決定し、驚きと共に大変感謝しております。 今作『FAAAWWW!!!』は超低予算の手作り自主制作短編映画ながら、錚々たる作品の中に仲間入りさせていただき、あまりの想定外な状況に、私自身は大変な緊張を覚えております。しかし、ご覧いただく皆様においては、肩の力を抜いてご鑑賞いただいて、もし楽しんでいただけたとしたら、これ以上ない幸いに存じます。 ■『男と鳥』浅野忠信監督 ファンタジーの時代が来た事を確信しております! 秋田は夢に溢れた場所なので、そこで撮影できる事は私の映画をより魅力的なものにしてくれる事を確信しております。 ■『カフネの祈り』増田彩来監督 人は人では変わらない、けど影響を受けるのも人で、そういう意味では人でしか変わらないんだと思います。 それはもう会えない人とのことでもそうで。 私たちは手遅れでやっと生きている。 祈りがあるから人は生きれるんだと、私は思います。