ピエールパオロ・ピッチョーリ

ヴァレンティノは3月22日（現地時間）、クリエイティブ・ディレクターを務めるピエールパオロ・ピッチョーリの退任を発表した。 【写真】ピエールパオロ・ピッチョーリがけん引したヴァレンティノ ピッチョーリは1998年に、現ディオールのクリエイティブ・ディレクターを務めるマリア・グラッツィア・キウリとともにヴァレンティノに入社。ふたりはフェンディで約10年間に渡りアクセサリーデザインを担当し、ヴァレンティノでもアクセサリー部門の成長に貢献した。2007年に2人でアクセサリー部門のクリエイティブ・ディレクターに就任。翌2008年に、プレタポルテとクチュールを含めた全体のクリエイティブ・ディレクターになった。2016年、キウリがディオールに移籍し、以後、ピッチョーリが一人でメゾンを牽引してきた。

ピッチョーリは同日、インスタグラムにメゾンの職人たちとの写真を投稿。キャプション欄で現在の心境と、メゾンの素晴らしいチームへの感謝の気持ちをイタリア語で綴った。 「すべての物語に始まりと終わりがあるわけではありません。中には、影を残さないほど強い光で輝く、ある種の永遠の中で継続する物語もあるでしょう。私はこの会社に25年間勤務し、この25年の間、私と私たちというこの美しい物語を、一緒に織り上げてきた素晴らしい人々とともに生き、時間を共有しました。すべては私が出会い、一緒に仕事をし、夢を分かち合い、美しさを創造してきた人々のおかげで存在し、この先も存在し続けます。私はこの愛、夢、美、ヒューマニティーを今日も、そして、この先永遠に持ち続けます」

ヴァレンティノのチーフ・オフィサーのヤコポ・ヴェントゥリーニは、アメリカ版WWDに「私はピエールパオロのクリエイティブ・ディレクターとしての役割、そしてメゾン ヴァレンティノを今日の姿に導いた彼のビジョン、献身、創造性に感謝しています」とのコメントを寄せた。 今後の新体制、およびピッチョーリの今後の予定はいまだ明かされていない。