【日本メディア初試乗】ガジェットギークのみなさんへ ついに登場、シャオミ初の乗用車「SU7」実力は?
目につく難点も モバイル端末のような驚異的な進化は可能か?
一方で少々難があると感じたのはブレーキ性能。時速120キロメートルから強めにブレーキングすると想定よりも効きが弱く、ズルズルと長めに止まってしまったのだ。 フロントのブレーキキャリパーはブレンボ製の4ポットを搭載するとのことだが、シャオミがライバルとするポルシェ・タイカンのターボSはフロントが10ポット、リアが4ポット。ブレーキローターもホイール内側をギリギリまで埋めている。SU7ももう少し大きいローターやキャリパーなどを搭載するなど、ブレーキ改良の余地はまだあるわけだ。 このシャオミSU7は中国での勢いが凄まじく、注文開始から24時間で8万9000台を受注したことで日本でも大きな話題となった。部品サプライヤーには月産1万台の供給体制に適応するよう依頼したと報道されており、同社は2024年の販売目標を10万台と定める。 シャオミSU7は、話題性と手が届きやすく抑えられた販売価格を兼ね備え、中国の若年層を中心に支持を集めそうな1台であった。
試乗車のスペック
価格:29.99万元(約647.3万円、オプションなし) 全長×全幅×全高:4997×1963×1440mm 車重:2205kg 0-100km/h加速:2.78秒 駆動方式:4WD 電気モーター:誘導非同期電動機(フロント)永久磁石同期電動機(リア) システム最高出力:673ps システム最大トルク:85.45kg-m 駆動用バッテリー:三元式リチウムイオン電池 総電力量:101kWh タイヤサイズ:245/35R21(フロント)265/35R21(リア)
加藤博人(執筆/撮影) 香野早汰(編集)