メルセデスAMGが1-2フィニッシュ! 65号車「LEON PYRAMID AMG」が完全勝利したSUPER GT第4戦富士GT300クラスの模様を総括します
タイヤ無交換作戦でジャンプアップを狙うチームもあったが……
やはりと言うべきか、タイヤ無交換作戦を採るチームが出た。33周目でピットインした31号車apr LC500h GTはドライバー交代と給油のみでピットアウトし、上位争いを展開していた88号車JLOCの前でコース復帰したが、88号車をはじめとするフレッシュタイヤを履くライバルから猛攻を受けることとなり、順位を落とした。なおJLOCはこれまでのレースと同じく、負荷のかかるリアタイヤだけを交換してピット作業を終えたようだ。 レース後半まで長らくステイアウトを続けていたのが、タイトルコンテンダーの2号車mutaと52号車Green Brave。どちらもタイヤ無交換作戦を得意とするチームだ。43周で入ってきた2号車はタイヤ4輪交換を選択したが、翌周に入った52号車はピットボックスにタイヤを用意しながらも無交換でピットアウトしたものの、ペースを上げることができず順位を落としてしまった。 後続に対して圧倒的なマージンを持っていた65号車LEONは危なげない走りでトップチェッカーを受け、今季初勝利となった。2位は4号車グッドスマイル、3位は56号車リアライズだった。 2号車mutaはタイヤ4輪交換作戦を功を奏して8位入賞。この3ポイントも効いて、堤 優威/平良 響組は65号車LEONの蒲生尚弥/篠原拓朗組を抑えて2ポイント差でランキング首位の座を守っている。一方、タイヤ無交換作戦の52号車Green Braveはポジションを落とした後、トラブルからかガレージインして入賞を逃した。
戎井健一郎(motorsport.com)