中村敬斗 (C)Getty Images

2024-25シーズンのリーグアン第9節が日本時間26日～28日に開催。 スタッド・ランスvsブレスト スタッド・ランスを牽引し、リーグアン注目の選手となっているのが中村敬斗だ。前節のオセール戦でも伊東純也のクロスを合わせ、日本人初となる欧州主要リーグ5試合連続ゴールを記録。5得点はリーグアン得点ランキング3位の数字で、フランスでもトップクラスの選手であることを証明している。伊東はこれまでもチャンスメイクにおいてスタッド・ランスの絶対的な中心選手だったが、中村はフィニッシュの面でチームに貢献。高い得点力を持つとは言えないチームの中で圧倒的な決定力で牽引している。 対するはブレスト。昨季は躍進し、チャンピオンズリーグ出場権を獲得すると、CLでは2勝1分けと奮闘。その一方ではリーグアンでは11位に沈んでおり、二足の草鞋に苦しんでいる。スタッド・ランスは上位進出を争うチームを相手にどのような戦いを見せるのだろうか。 ニースvsモナコ ニースとモナコはそれぞれヨーロッパリーグ、チャンピオンズリーグを戦うチーム同士。ミッドウィークに欧州の舞台を戦った後、リーグアンの一戦に臨むこととなる。ニースは公式戦ここ5試合勝利なしと苦しんでおり、過密日程を考えてもモナコとの試合は難しいものとなるかもしれない。 一方、モナコは今季公式戦で負けなしをキープ。チャンピオンズリーグではツルヴェナ・ズヴェズダを相手に5-1と大勝した。この一戦で輝いたのが南野拓実だ。先制点を含めた2ゴール・1アシストを記録し、マン・オブ・ザ・マッチに選出。モナコの中でも確たる存在感を放っており、連戦で輝くパフォーマンスに期待したいところだ。 マルセイユvsパリ・サンジェルマン 今節最注目なのがマルセイユとパリ・サンジェルマンによるダービーマッチ「ル・クラスィク」だ。今季からロベルト・デ・ゼルビが率いるマルセイユはまだ戦術の浸透がそれほど進んでいるわけではない。それでも、メイソン・グリーンウッド、アドリアン・ラビオ、エリー・ワイらを擁する個の能力はリーグアン屈指で、止めることは容易ではない。それはスター軍団のパリ・サンジェルマンであっても、この攻撃陣を無失点に抑えるのは骨の折れる仕事となるだろう。 対するパリ・サンジェルマンもリーグアンでは開幕から8戦無敗。キリアン・エンバペが退団、ゴンサロ・ラモスが長期離脱という状況にありながら、イ・ガンインをトップで起用し、さらには若きウイングブラッドリー・バルコラが覚醒。リーグアントップの7ゴールを挙げる活躍を見せてチームを牽引する。パリ・サンジェルマンはもちろん、フランス代表でもスタメンに定着しはじめ、今季のブレイクスターと言えるだろう。ビッグマッチで若き逸材が結果を残せるか注目だ。