“激辛チャレンジ”で死亡事例も──個人差大、子どもらに潜む危険 「18禁」ポテトチップスで高校生搬送 医師「友達が大丈夫でも…」
日テレNEWS NNN
都内の高校で16日、激辛ポテトチップスを食べた生徒たちが救急搬送されました。商品のパッケージには「18禁」の文字がありました。辛さの感じ方は個人差が大きく、辛み成分を過剰摂取すると死に至るケースも。“激辛チャレンジ”に潜む危険を考えます。
■高校の文化祭で救急搬送された例も
藤井貴彦キャスター 「“激辛チャレンジ”は死亡事例もあります。その人にとって辛すぎるもの、限度を超えるものには注意が必要ですね」 小栗泉・日本テレビ解説委員長 「2019年にも長野市の高校で、文化祭の企画で激辛の調味料が入ったドリンクを飲んだ生徒9人が、腹痛やおう吐などの症状を訴え、救急搬送されたという事例がありました」
■「迷走神経反射」で不整脈になることも
小栗委員長 「適度な辛さは食欲を増進させ、おいしく食事をとる助けになります。ただ、唐辛子の辛みの主成分であるカプサイシンをとりすぎると、のどや胃の荒れが出たり、腸の粘膜から出血したりすることもあるため、注意が必要です」 「また、イシハラクリニックの石原新菜副院長によると、辛いものを食べた時に体がビックリしてしまうことがあり、それが危険だといいます」 「具体的には、血圧や心拍数が激しく上がり、それを元に戻そうとして『迷走神経反射』という現象が起きると、めまいや吐き気、場合によっては不整脈が起き、最悪の場合死に至るケースもあるということです」 藤井キャスター 「ただ誰でもこうなるというわけではなく、個人差があると考えてよいでしょうか?」 小栗委員長 「そうです。石原副院長によると、辛さを感じるのは舌についている痛み(痛覚)のセンサーで、このセンサーが鋭い人と鈍い人がいるため、同じ辛さでも個人差が大きいといいます」 「ただ、子どもの場合は体がまだつくられている段階なので、刺激物に弱く、体が過剰に反応することがあるといいます」
■医師に聞く…注意すべきポイント
藤井キャスター 「(16日に都内の)生徒たちが食べたポテトチップスも『18禁』とうたっていました」 水野美紀さん(俳優・『news zero』火曜パートナー) 「とは言え市販のものですし、ここまで大ごとになるとは思っていなかったのだろうなと、本当に興味本位だったのだろうと思うと、少し胸が痛いです。大事に至らなくてよかったと思います」 藤井キャスター 「今後どんなことに注意したらよいのでしょうか?」 小栗委員長 「石原副院長にポイントを挙げてもらいました」 石原副院長 「友達が大丈夫でも、自分は大丈夫じゃないということもあります。チャレンジしてみたいという気持ちも分かるんですけど、あまり面白がって激辛を無理して食べないほうがいいですね。元々の体質もありますし、体調も組み合わさって(反応が)起きますので」