九州北部豪雨から7年「思いをどう若い世代につなぐかが課題」…住民らが犠牲者悼み黙とう
福岡、大分両県の死者・行方不明者が42人に上った2017年の九州北部豪雨から5日で7年となった。被災地の福岡県朝倉市、東峰村では午前10時に住民らが黙とうを行った。 【写真】九州北部豪雨復興のシンボル「三連水車」回り始める
同年7月5日から6日にかけて梅雨前線が停滞した影響で九州北部に猛烈な雨が降り、各地で山腹崩壊が起きて被害が拡大した。
死者・行方不明者19人を出した朝倉市松末地区では、50人以上が避難した旧松末小で7日に開かれる追悼行事の準備のため集まった住民3人が、氾濫した赤谷川と乙石川の合流地点で犠牲者の冥福を祈った。
松末地域コミュニティ協議会の高倉保之会長(72)は「農地整備などは終わっておらず、復興の途上。思いをどう若い世代につなぐかが課題だ」と話した。