「ちゃんとトマトの味わいもしてる」規格外野菜で作ったイヌ用クッキー【SDGs】
静岡県焼津市の老舗旅館の女将・望月美佐さんは、湧き出る温泉水を活用してトマトを作っています。その名も「温泉美人トマト」。このトマトの規格外品が、意外なものに生まれ変わるんです。 【写真を見る】「ちゃんとトマトの味わいもしてる」規格外野菜で作ったイヌ用クッキー【SDGs】 焼津市の老舗旅館、蓬来荘。豊富なミネラルと適度な塩分を含んだ温泉が湧いていますが、2022年の台風で浸水し、休業を続けています。温泉のお湯を使って新たに作ったのが、 <蓬来荘 望月美佐女将> 「いまはこの温泉美人トマトの規格外で作ったトマトのクッキーをあげています」 女将の望月さんは温泉水を活用してトマトのハウス栽培をしています。名付けて「温泉美人トマト」。望月さんは2日に1回、源泉を汲んでハウスへ運び、タンクに貯めています。温泉水は自動的に水や肥料と合わさってポットに注がれます。 <蓬来荘 望月美佐女将> 「これ規格外」 傷が付いたり大きくなりすぎたりすると規格外品になってしまいます。年間にすると700~800kg。収穫量のおよそ5%にもなります。 <蓬来荘 望月美佐女将> 「温泉美人トマトをお持ちしました」 静岡市駿河区の老舗洋菓子店「リュバン」。望月さんは、この店のパティシエに規格外のトマトをペット用に加工できないか相談しました。ちょうど青木さんも。 <リュバン 青木健太パティシエ> 「お店としても、別の扉を開いて、できることを増やしていかなければというところから、ペット用のおやつを考え始めていた」 50年以上、人のために洋菓子を作り続けているリュバンが、犬のおやつ作りに挑戦することに。万が一のことがないようアレルゲンとなる食材は避け、小麦粉の代わりに米粉を使いました。 <リュバン 青木健太パティシエ> 「米粉を全然使ったことがなかったんですね。水分をどれぐらい入れれば食感があるのかわからなくて苦戦したんです」 骨や花の型で抜いてオーブンで時間をかけて焼き上げます。 <リュバン 青木健太パティシエ> 「焼き上がりはこんな感じです」
<蓬来荘 望月美佐女将> 「ああいい香り。すごいいい香り。おいしい。ちゃんとトマトの味わいもして」 <リュバン 青木健太パティシエ> 「濃い味が好きな方からしたら物足りなさはあるんと思うんですけど、これ以上濃くしちゃうとワンちゃんが食べられなくなるので。うま味が出るように作りはましたね。ちゃんと噛んだ時に」
静岡放送
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