伊ミラノでパナソニックが会見 欧州戦略を発表
パナソニック空質空調社がドイツ・タド社と業務提携し、ヒートポンプ式温水給湯暖房機(A2W)を最適制御するサービスの提供に乗り出す。年内にもドイツとイタリアでサービスを開始する予定だ。 同社は13日(現地時間)、イタリア・ミラノで会見を開き、空質・空調事業の欧州戦略を発表。空室空調社常務の小松原宏HVAC欧州事業部長は、欧州事業の課題として「集合住宅・ライトコマーシャル向けのソリューションや、家庭内の暖房・冷房・制御・室内空気質(IAQ)が統合されたシンプルなソリューション、既存の設備を使った効率的なエネルギー管理が求められている」と指摘。これらの課題の解決に向け、業務提携を生かす狙いだ。 タド社は、空調機器をインターネットに接続するスマートサーモスタットの製造・販売と、モバイルアプリによる遠隔制御やエネルギー消費削減支援サービスを提供している。 今回の業務提携により、パナソニックのA2Wとタド社のスマートサーモスタットを連携させ、室内外の機器の遠隔制御のほか、気象予報や、顧客の利用状況に基づく機械学習によって最適な冷暖房運転を実現するサービスの提供を目指していく。
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