山崎貴監督『ジュブナイル』『リターナー』4Kデジタルリマスター版、期間限定公開決定
山崎貴監督のデビュー作『ジュブナイル』と2作目『リターナー』の4Kデジタルリマスター版が各作品1週間限定で劇場公開されることが決定。『ジュブナイル』は11月22日より、『リターナー』は11月29日より公開される。 【写真】『ジュブナイル』『リターナー』ポスタービジュアル&場面写真 VFXを駆使し、これまでさまざまな作品を生み出してきた山崎監督。自らが監督・脚本・VFXを務めた日本製作の実写版ゴジラ30作目となる『ゴジラ-1.0』は、日本ではもちろんのこと、北米で邦画実写映画の興行収入の歴代1位を記録するなど世界的に大ヒットし、第96 回アカデミー賞でアジア映画初となる視覚効果賞を受賞した。 そんな山崎監督の監督デビュー25周年を記念して、VFXの原点でもある、2000年に公開されたデビュー作『ジュブナイル』と2002年に公開された2作目『リターナー』が、白組×ROBOT×Imagica EMSによる最新4Kデジタルリマスター技術で完全復元され、劇場公開から20年以上の時を経て上映されることが決定した。 あわせて、2作品の4Kデジタルリマスター版予告編が公開。遠藤雄弥、鈴木杏、吉岡秀隆、香取慎吾らが出演した『ジュブナイル』は、少年少女たちと未知のロボット“テトラ”との交流を描いたファンタジー。未来から来たロボットである“テトラ”の愛くるしい動作と言動も話題となった。 金城武と『ジュブナイル』にも出演した鈴木がダブル主演を務めた『リターナー』は、地球に侵略してきた「ダグラ」と呼ばれる宇宙人を抹殺すべく、未来からやってきた少女ミリと銃の使い手で闇の取引現場で暗躍する「リターナー」のミヤモトによるSFアクション。スピーディーなガンアクションとワイヤーワーク、随所に見られるVFXシーンが見どころとなっている。 今回の4Kデジタルリマスター制作に初期段階から関わり、完成した本編をスクリーンで観た山崎監督は、「4Kリマスターはまるでつい最近撮影したかのようにあの時間を蘇らせてくれました。2つともタイムトラベルが中心に居る話ですが、映画自体がタイムマシンのように僕を20数年前に連れて行ってくれました」とその完成度の高さに興奮のコメントを寄せた。また両作品に出演している鈴木からも 「蘇った『ジュブナイル』『リターナー』。すっかり見入ってしまいました。面白いし、エモいし、大変!」と、喜びを語っている。 コメント 山崎貴(監督・脚本・VFX) 久しぶりに『ジュブナイル』と『リターナー』を観ました。 4Kリマスターはまるでつい最近撮影したかのようにあの時間を蘇らせてくれました。 2つともタイムトラベルが中心に居る話ですが、 映画自体がタイムマシンのように僕を20数年前に連れて行ってくれました。 みんな若くて、画像が生々しくて、なんだかそのまま映画の中に引きずり込まれそうな、 引きずり込まれたいような甘い郷愁が押さえようもなく胸の内に立ち上ってきて、 ちょっと泣いてしまいそうになりました。 ずっと映画を作ってきましたが、最初の2本に内包された若さやせつなさは もうはっきりと手に入らないんだなと感じました。 色々足りないところもある映画ですが、久しぶりに劇場に足を運んでもらえると嬉しいです。 鈴木杏(『ジュブナイル』『リターナー』出演) 蘇った『ジュブナイル』『リターナー』。すっかり見入ってしまいました。 面白いし、エモいし、大変! あれ? 『ジュブナイル』の時、山崎監督はいくつだったんだっけ? と計算してみたら、 今の私とほぼ同い年。改めて尊敬。その才能と努力で次々と夢を叶えてきた山崎監督の今後の作品がますます楽しみです! 4Kデジタルリマスターの凄さ、正直今まであんまりよくわかっていなかったけれど(ごめんなさい)自分がリマスターされる当事者になって、 ああ、過去と今、そして未来までもを繋げてくれるのだな、 とその奥深さに感動しています。
リアルサウンド編集部