伊国防相、スペースXとの協議報道受けた政治論争の収拾図る
Angelo Amante [ローマ 8日 ロイター] - イタリアのクロセット国防相は8日、同国政府が実業家イーロン・マスク氏率いる米国の宇宙開発企業スペースXとの間で安全な通信技術の提供契約について協議を進めているとの報道を発端とする政治論争の収拾を図った。 クロセット氏は同国議会で、スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」を巡って同社との間でいかる契約も締結しておらず、合意もしていないと主張。この件に関するいかなる契約も承認していないと付け加えた。 マスク氏は6日、イタリア政府がスターリンクの提供契約について検討する中、自社のサービスを提供する用意があると表明した。イタリアの政府、外交官、国防当局者らに安全な通信サービスを提供するためスターリンクの衛星通信システムを使う可能性があるという。 報道では、契約は5年間で規模は15億ユーロ(16億ドル)相当。報道を受けて野党は厳しく批判している。 クロセット氏は、スペースXとの間で合意に達したとの見方を改めて否定した。