【誰のため、何のために】あなたの生命保険は、本当に必要でしょうか?
厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」を基に筆者作成
入院は意外と長期化しない
「高額療養費制度があっても、入院が長期化すれば、月々9万円近い負担になる」と心配する人もいるでしょう。しかし、厚生労働省の「令和2年(2020)患者調査」によると、近年は入院が短期化しており、「新生物(腫瘍)」による入院の場合、約59%が10日以内に退院、約89%が30日以内に退院しています。 また、厚生労働省の「令和3年度 医療給付実態調査」によると、例えばがん治療の1回当たりの平均額は入院の場合約73万円(自己負担3割の場合約22万円)、外来の場合約6万6000円(同約2万円)となっています。 仮に毎月の医療保険料が5000円だとして、それを貯蓄に回していれば1年で6万円、20年間で120万円たまることになり、自己負担額を十分賄うことができます。
まとめ
生命保険の死亡保障額は適正でしょうか? また、ライフステージに合わない、不要な保険に入っていませんか? 保険の見直しを行うだけで、数百万~数千万円のお金をためることができるかもしれません。 本記事をきっかけに、特にライフステージに変化があった方は、ぜひ自分の生命保険を見直してみてください。 出典 (公財)生命保険文化センター 2021(令和3)年度生活保障に関する全国実態調査 厚生労働省 高額療養費制度を利用される皆さまへ(平成30年8月診療分から) 厚生労働省 令和2年患者調査 第87表 在院期間(32区分)別推計退院患者数構成割合(累積),傷病中分類別 厚生労働省 令和3年度 医療給付実態調査 表番号7 データベース2, 3 執筆者:水上克朗 ファイナンシャルプランナー、CFP(R)認定者、1級ファイナンシャルプランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部