40歳、中小企業勤めで年収400万円。やっぱり「国家公務員」のほうが年収は高いですか?
国家公務員には、収入が安定しているというイメージがあるかもしれません。40代前半で働く方の中には、自分の年収が平均金額なのかと、気になる方もいらっしゃるでしょう。 そこで今回は、国家公務員における40歳以上44歳未満の方の平均年収を解説します。あわせて、中小企業における平均年収も見てみましょう。中小企業に勤めていて収入に不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
40歳以上44歳未満の国家公務員の平均年収は?
まずは、40歳以上44歳未満の国家公務員の平均年収を見てみましょう。 人事院の「令和4年国家公務員給与等実態調査」では、40歳以上44歳未満の学歴別(男女計)の平均給与月額が発表されています。なお年収は、上記データの月収を12ヶ月(1年間)としたものです。 表1
※人事院「令和4年国家公務員給与等実態調査の結果」を基に筆者作成 表1を見ると、国家公務員の平均年収は、400万円を超えていることが分かりました。 さらに国家公務員は、表1の金額に賞与の上乗せがあるため、実際の年収はもう少し高いといえます。なお、内閣官房内閣人事局によると、令和4年の国家公務員における夏と冬のボーナス(期末・勤勉手当)は以下の通りです。 ●夏のボーナス(6月期の期末・勤勉手当):平均約58万4800円(支給月数:2.12月) ●冬のボーナス(12月期の期末・勤勉手当):平均約65万2100円(支給月数:2.21月) 上記の平均賞与を表1の全体の年収に合算すると、約630万4116円となります。このことから、中小企業勤めで年収400万円は、国家公務員と比べて低い傾向にあるといえるでしょう。
中小企業の年収は?
次に、中小企業の平均年収を見てみましょう。 国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」では、企業規模別・事業所規模別の平均給与が発表されています。なお表2の事業所規模は、従業員数が30人以上100人未満としています。株式会社の資本金階級別の平均年収は、表2の通りです。 表2