インフラ事業者が注目する、軽より手軽な小型モビリティ「I-Cargo」…オートモーティブワールド2024
(写真:レスポンス)
『I-Cargo』はベクトリクスが製造販売するバッテリー交換型の3輪カーゴスクーターだ。2024年5月発売に向けてオートモーティブワールド2024の会場にデモ車両が持ち込まれていた。 外観はフードデリバリなどで見かけるカーゴつきの3輪バイクと大きく変わらない。道路運送車両法(保安基準)では側車付軽二輪に分類される。普通免許があれば運転可能だが、いわゆるマイクロモビリティではないので、積載や出力に微妙な制限がかからない。そのため、モーター出力は6.5kW。積載も100kg(カーゴ架装部分含む)まで可能だ。 ベクトリクス『I-Cargo』 バッテリーはリチウムイオンで定格電圧が73.8V。2.1kWと2.9kWの2種類が用意されている。出力の違いは、用途に応じた重さ、航続距離などを調整できるようにするためだ。車体側は交換式バッテリーを2個まで並列に搭載できる仕様になっている。さらに予備として1個を積むスペースもある。並列なので1個で運用することも可能だし、2個を別々の出力で組み合わせてもよい。 後輪の間にバッテリー収納庫がある。予備で1本積むことができる 充電はJ1772タイプのプラグがついているので、EV用の普通充電ケーブルを利用できる。家庭用のAC100Vもしくは200Vのコンセントがあれば充電用の設備は不要だ。交換用バッテリーを家庭用電源で充電するためのアダプターも付属している。
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レスポンス 中尾真二