神戸が今季初連勝で暫定3位浮上 元日本代表・大迫勇也のアシストで武藤嘉紀が決勝点
◆明治安田J1リーグ▽第9節 神戸 1―0 湘南(20日・レモンガススタジアム平塚) 7試合が行われ、昨季王者の神戸はアウェーで湘南に1―0で勝ち、今季初の連勝で暫定3位に浮上した。戦列に復帰した元日本代表FW大迫勇也(33)のアシストで元同FW武藤嘉紀(31)が決勝点を決めた。G大阪はFW坂本一彩(20)の2試合連続ゴールが決勝点となり、敵地で浦和を1―0で撃破。暫定5位に順位を上げた。首位のC大阪を含め、上位5チームに関西勢3クラブが占めた。21日は2試合が開催される。 やはり役者が違う。大迫の値千金のアシストで、神戸はスコアレスドロー寸前の接戦を勝ち切った。後半アディショナルタイム、大迫がペナルティーエリア内でこぼれ球を拾うと、強引に打つことなく中央へパス。武藤が右足を振り抜き、決勝点を奪った。「また、頑張ります」とだけ言い残したエースのお膳立てに、武藤は「サコ君は(ゴールへの)最適解を見つけられる。素晴らしいボールが来た」と、賛辞の言葉を並べた。 大迫は7日の横浜M戦(ノエスタ)で右足首付近を痛め、前節の町田戦(国立)を欠場。この日は後半17分に途中出場した。本人と医療スタッフを交えて話し合い、現状で許されるプレーは最長30分程度だった。限られた時間でも流れを変え、武藤も「(投入で)一気に空気が変わった」と、存在の大きさを改めて実感した。 武藤は相手との接触で右脇腹を負傷。「たぶん(ろっ骨が)折れちゃってる気がする。でも、ヴィッセルは脇腹が痛いくらいで休めるチームじゃない」と、骨折の疑いがある中でフル出場した。今後への不安要素だが、チームは今季初の連勝で暫定3位に浮上。21日に試合を控える首位・C大阪とは勝ち点1差にした。
報知新聞社