韓国版ビジュアル

　田中大貴監督の長編デビュー作「PARALLEL　パラレル」が、4月25日から韓国で配信されることが決定し、韓国版ビジュアルが公開された。 　「PARALLEL　パラレル」は、田中監督が製作・脚本・撮影・照明・編集・特殊造形・VFXを兼任し、“傷を抱えた少女”と“アニメの世界に行きたい殺人鬼”の恋愛模様を描いて賛否両論を巻き起こした異色のスプラッター×ラブストーリー。主演は楢葉ももな、芳村宗治郎。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2021でグランプリ、第15回田辺・弁慶映画祭で映画.com賞を受賞している。 　田中監督は独学でアニメを作り上げ、劇中オリジナルアニメ「人造魔法少女カイニ」の新作短編アニメを追加製作。昨年7月のテアトル新宿で本編終了後に公開して好評を博した。「GANTZ」の作者である漫画家・奥浩哉氏から応援イラストが寄せられるなど、インディーズ映画としては異例の盛り上がりをみせている。 　テアトル新宿での単独公開から大阪、京都、名古屋などでの上映が続き、好評を受けて東京と大阪での凱旋上映も決定。シモキタ-エキマエ-シネマ K2で4月12日から、シアターセブンで5月4日からそれぞれ1週間上映される。K2では主演の芳村ほか、同時上映のアニメ「人造魔法少女 カイニ」に声優として出演した工藤晴香、ボーイズグループOWVのリーダーであり、今回声優初挑戦の本田康祐など、多くの出演者の登壇に加え、脚本段階から本作を指導してきた中江裕司監督や挿入歌を歌うニイマリコ（ルー・ガルー）、映画評論家の高橋ヨシキ、映画紹介人のジャガモンド斉藤などがスペシャルゲストとして登壇予定。 　さらに元TBSアナウンサーで、現在はフリーアナウンサー・女優として活躍している宇垣美里から「極彩色に照らされた血塗れの純愛。傷だらけな2人の、荒削りで剥き出しな魂の咆哮は、きっと一度でもこの世を地獄と感じたことのある人に、痛いほど刺さるはず」とコメントが寄せている。 　なお、今年1月に名古屋のシアターカフェで開催された田中監督の過去作品をまとめて上映する特集が、5月4日から6日までシアターセブンで同時開催される。国内外で数々の賞を受賞して話題になった卒業制作のヒーロー映画「FILAMENT 新編集版」や、コロナ渦で制作され注目を集めたリモート映画「THE TOUCHER 寂しすぎて、超能力に目覚めてしまいました。」、そして田中監督が大学1年時に制作した初期作品「チャンゲ」の3本が上映される。