「走って寄付」346万円に 金沢マラソンオンライン大会 2673人のパワー、能登に届け
9月13日~10月14日に開催された金沢マラソンのオンライン大会で、能登半島地震の被災地に送られる義援金が計346万3210円となった。参加ランナーの走行距離に応じて1キロ当たり10円を大会組織委員会が寄付する仕組みで、2673人が34万6321キロを走った。組織委によると、27日に開催される本大会の申込時に集まった募金を含めると総額は830万円以上で、早期の復旧復興に役立ててもらう。 組織委のまとめによると、オンライン大会の1カ月間でランナー2673人が参加した。全体の86%の2307人がフルマラソン(42・195キロ)、55%の1461人が100キロを走破。走行距離は1089・54キロが最長で、7人が700キロ以上、22人が500キロ以上となった。 オンライン大会では、ランナーがGPS機能付きランニングアプリを使い、時間やコース、ペースを自由に決めて走った。昨年までは距離の目標値を超えると「完走」となり、その後は計測できない仕組みだったが、今年は無制限に楽しめるようにした。 ●申込時の募金は490万円 これとは別に、組織委が27日の本大会の申し込みに合わせて希望者に1人当たり500円の寄付金を募ったところ、9814人から490万7千円が集まった。オンライン大会の義援金と大会公式グッズの売り上げの一部と合わせ、被災地に届ける。 組織委の担当者はオンライン大会で集まった義援金について「想定を上回る走行距離で、能登に何かしたいというランナーの熱い思いを感じた」と話した。27日の本番に向けては「皆さんのパワー、元気を少しでも能登に届けられるようにしたい」と語った。 オンライン大会で42・195キロ、100キロを達成したランナーには、抽選で来年の金沢マラソン本大会の優先出場権を贈る。100キロの達成者は抽選に外れても42・195キロで再抽選できる。組織委は県や市、北國新聞社などで構成する。