【FPが解説】65歳以上世帯の貯蓄額の平均・中央値はいくら?貯蓄を増やす方法も紹介
【65歳以上】貯蓄が少ない世帯の割合は?世帯分布図でチェック
先ほどご説明した通り、65歳以上の世帯のうち貯蓄が300万円未満の世帯は14.4%。 7世帯に1世帯は、貯蓄が300万円未満であることが分かります。 さらに65歳以上の世帯のうち、貯蓄が100万円未満の世帯も7.8%います。 貯蓄が2500万円以上ある世帯が約3分の1を占めている一方で、貯蓄が100万円に満たない世帯もあり、世帯によって貯蓄額に大きな差があることが分かります。
65歳以上からでも遅くない!貯蓄を確実に増やす方法3選
65歳以上になると、仕事を定年退職する方も多く、思うように貯蓄を増やせないと悩んでいる方もいるかもしれません。 高齢者がお金を増やすポイントを見ていきましょう。 ・パートなどで働く ・無理のない範囲で資産運用をする ・活用できる資産がないか検討する 最近では、65歳以上でも元気な高齢者が増えてます。積極的に高齢者雇用を行っている企業もあります。 パートタイムなどでも働けるうちは働き、収入を得るようにしましょう。 また、リスクが比較的少ないと言われいる商品に投資して、資産運用を行うのもおすすめ。非課税で投資ができるNISAは年齢制限がないので、65歳以上の高齢者の方でも活用できます。 インデックス投資信託など、手数料が安く、比較的リスクが少ない商品を選んで貯蓄の一部を資産運用してみてはいかがでしょうか。 さらに、昔使っていた銀行口座や証券口座、保険など、忘れている資産はないかチェックしてみましょう。普段使っていない金融機関に、お金が残っているかもしれません。 自分が保有している資産を一元管理しておくと、自分以外の家族も資産を把握することができます。将来の相続手続きを行う際に、家族が助かるでしょう。 忘れている資産がないか、ぜひ確認してみてください。
まとめ
今回は、高齢者の貯蓄について解説しました。自分の貯蓄額と見比べると、将来の老後の生活がイメージしやすくなるのではないでしょうか。 豊かな老後の暮らしを送れるように、若いうちからしっかりお金を貯めていくことは大切です。 また、65歳以上の高齢者の方でも少しでも収入を得て、貯蓄を増やすことができないか、検討してみましょう。
参考資料
・総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)平均結果-(二人以上の世帯)世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況 世帯主が65歳以上の世帯」
下中 英恵