「光る君へ」百舌彦は存命!伊周&隆家やっちまった…勘違いで花山院に矢 ネット沸く「1周回って…」
女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は12日、第19話が放送された。話題のシーンを振り返る。 【写真】大河ドラマ「光る君へ」第19話。藤原光子にフラれ、落ち込む藤原伊周(三浦翔平・左)に、藤原隆家(竜星涼)は…(C)NHK <※以下、ネタバレ有> 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。 第19話は「放たれた矢」。藤原道長(柄本佑)が右大臣に任命され、公卿の頂点に上り詰めた。これを境に、先を越された藤原伊周(三浦翔平)との軋轢が高まっていく。一方、ききょう(ファーストサマーウイカ)の計らいにより、まひろ(吉高由里子)は内裏の登華殿を訪ねることに。藤原定子(高畑充希)との初対面に緊張していると、一条天皇(塩野瑛久)も現れる。ある夜、女に裏切られたと落ち込む伊周を、藤原隆家(竜星涼)は強引に女の家へ。これが大事件へと発展し…という展開。 藤原伊周と藤原隆家が花山法皇を襲い「花山院闘乱事件」とも呼ばれる政変「長徳の変」(長徳2年、996年)の導入部分が描かれた。 この頃、伊周は藤原斉信(金田哲)の異母妹・藤原光子(竹内夢)のもとに度々、忍んでいた。 ある夜、斉信の屋敷の前には見事な牛車。早々と帰宅した兄に、隆家は「あれ?女のところに行ったんじゃないのか。フラれたの?男が来ていたとか」。伊周は酒をあおり「まさかあいつ(光子)に裏切られるとは…思わなかった」と涙した。 隆家は「よし、(男を)懲らしめてやろう」。伊周は「関白になれなかったゆえ、女まで俺を軽んじるのだ」と気乗りしないが、隆家は「行こう。誰だか確かめるだけでもいい。ほら、兄上」と連れ出した。 斉信の屋敷。帰路に就く男の姿が目に入ると、隆家はニヤリと笑い、矢を放つ。寸前で難を逃れた男は尻もちをつき、中から斉信が駆けつけ「院!いかがされました、院!」。「矢を射かけられたのは、花山院(本郷奏多)。長徳の変の始まりである」(語り・伊東敏恵アナウンサー)――。 光子は藤原為光(阪田マサノブ)の三女で「三の君」「寝殿の上」の名で知られる。光子に別の男がいると思ったのは、伊周の勘違い。花山法皇が斉信の屋敷にいたのは、藤原よし子(よし=りっしんべんに氏/井上咲楽)と光子の妹「四の君」のもとに通っていたためだった。 長徳元年(995年)7月には道長と隆家の従者が集団乱闘となる「七条大路の合戦」が起き、同年8月には隆家の従者が道長の随身(ボディーガード)を殺害しているが、これは描かれず。道長の従者・百舌彦(本多力)が巻き添えにならないか心配の声もあったが、第20話オンエア前の人物相関図にも掲載され「故人」表記もない。ケガを負った可能性はあるが、命に別状はなさそうだ。 SNS上には「ニーニー、やっちまったなw」「やっちまったな!『ちむどんどん』のニーニー彷彿(笑)」「隆家くんのヤンキーメンタル、圧倒的に武士向き」「1周回って、伊周と隆家がかわいくなってきた」「好感度ストップ安していた伊周だけど、女性関係でメソメソしていて、一応、隆家を制止しているだけで上がってきたよ」などの声。反響を呼んだ。 「ニーニー」は、22年度前期の連続テレビ小説「ちむどんどん」で竜星が演じたお騒がせキャラ、ヒロインの兄・比嘉賢秀の愛称。 次回は第20話「望みの先に」(5月19日)が放送される。