上皇ご夫妻が私的旅行で日光に 田母沢御用邸記念公園を散策 思い出のイチイ「随分と伸びているね」
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上皇ご夫妻は28日、私的旅行のため栃木県入りされた。日光市を訪れるのは2014年以来、10年ぶり。日光は太平洋戦争末期に上皇さまが疎開した地。28日は小学生時に疎開生活を送った旧御用邸が残る同市本町の日光田母沢御用邸記念公園を散策するなどした。31日までの滞在中、上皇さまが終戦を迎えた奥日光など、思い出の場所を訪れる予定。 上皇ご夫妻は午後0時10分ごろ、東武日光駅に到着。福田富一(ふくだとみかず)知事らがホームで出迎え、同駅長が先導した。駅内外では多くの市民らが歓迎し、上皇さまは笑顔で手を振って応えた。 同公園では、上皇ご夫妻が01年に植樹したイチイの木などを見て回った。上皇さまは当時暮らした「皇后宮」を指さし、上皇后美智子(みちこ)さまに「あそこで勉強した」と伝えた。 同公園の梁木達夫(やなきたつお)管理事務所長(61)からイチイが3.5メートルまで成長したことを聞くと、上皇さまは「随分と伸びているね」と話し、木を眺めた。 上皇ご夫妻は、同市花石町、東京大大学院理学系研究科付属植物園日光分園(日光植物園)も訪れた。旅行は3泊4日の予定。