米利下げ幅、25bpか50bpかで見解割れ。25bpでも「米ドル高・米株安は回避」【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
パウエル発言も含め今回のFOMCはハト派的に、利下げ幅25bpでも市場の混乱は回避されよう
パウエル議長の記者会見については、総じてハト派的な内容が見込まれます。市場では50bpの利下げ予想も多いことから、仮に25bpの利下げ決定後、パウエル議長が「今後の利下げはデータ次第で会合毎に決定する」という従来の見解を繰り返せば、利下げ対応が後手に回る「ビハインド・ザ・カーブ」への懸念が強まる恐れもあります。パウエル議長は今回、市場の利下げ期待に配慮し、先行き50bpの利下げの可能性を示唆することも想定されます。 なお、今回、利下げ幅が25bpでも、ドットチャートやパウエル発言がハト派的なものとなれば、大幅な米長期金利上昇、米ドル高、米株安は避けられるとみています。50bpの利下げの可能性を含む利下げ継続の示唆は、米長期金利の低下と米ドル安につながりやすい一方、米国株の下支えとなることも期待されます。日本株にとって、ドル安・円高は懸念材料ですが、米国株が底堅く推移すれば、この懸念はかなり和らぐと思われます。 (2024年9月17日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『米利下げ幅、25bpか50bpかで見解割れ。25bpでも「米ドル高・米株安は回避」【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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