「平成レトロ展」開催中 愛知県豊橋市の「こども未来館ここにこ」で
ブームの火付け役・山下メロさんのコレクションも
1990~2010年代に流行したグッズなどを一堂に集めた「平成レトロ展」が、愛知県豊橋市の「こども未来館ここにこ」で開催中だ。当時流行した家電製品やゲーム機器から、雑誌や新聞の折り込みチラシなど時代背景が読み取れる貴重な資料も並ぶ。ブームの火付け役で平成文化研究家の山下メロさんもコレクションを持ち寄った。30日まで。 バブル崩壊とともに幕開けた平成は、女子高生を中心にポケットベル(ポケベル)や携帯ゲーム機「たまごっち」などがブームになった。家電製品のデザインは筐体(きょうたい)が半透明のスケルトン、カメラ付き携帯電話が登場したのもこの時代だ。
22日には鑑定イベントも
会場を訪れた山下さんは、展示会に数多くのコレクションを提供した。会場の一角には若者の部屋を再現したコーナーも設けた。 壁際のカラーボックスには人気漫画「スラムダンク」などの単行本、ビデオデッキと一体化したブラウン管テレビ、ガラステーブルには街頭でもらった消費者金融のポケットティッシュや折り畳み式携帯電話などが無造作に置かれている。 テレビ番組を機にブームの火付け役となった山下さんは「昭和レトロと比べても昨日のような感覚だが、懐かしさではなく歴史の一こまととらえてほしい。古代の歴史資料と同じ感覚です」と強調した。 22日はタレントのしまおまほさんも参加し、家庭に眠る平成グッズの「お宝」を鑑定するイベントがある。 【加藤広宣】
東愛知新聞社