６回１死三塁、郡司裕也の三ゴロが野選となり先制を許し、肩を落とす東晃平　（カメラ・馬場　秀則）

◆パ・リーグ　オリックス０―１日本ハム（１２日・京セラドーム大阪） 　オリックス・東はけなげに前を向いた。「打たれて負けるよりも、逆に良かったかもしれないです」。一昨年のデビューから続けていた連勝が８でストップ。あまりにも気の毒な形で、初めての負けを味わい、チームも１日で単独最下位に転落した。 　７回を１安打１失点。５回まで無安打で、６回も相手の快足・五十幡による「１得点」だった。１死から中前打。二盗の勢いで紅林のタッチがはじかれ、三塁進塁を許した。続く郡司の三ゴロも、前進守備の宗が目いっぱいの本塁送球。結果的に野選で生還され、中嶋監督も「あの当たりで帰ってきた相手の足でしょうし。誰も責められない。（東は）何も言うことないでしょ。あれだけの投球をして」とかばった。 　勝てばパの日本人投手では新記録の９連勝で、先発勝利に限ると、歴代最多の藤本英雄（巨人）の１０連勝に王手をかけていた。「ホーム（本拠地）というのもあって、いつもより緊張していたのかなと思いました」。オリの「負けない男」として注目され、プレッシャーとも向き合ってきた右腕。仕切り直し、本物の強さを出す。（長田　亨）