【年金密着】「ウルトラマン」出演女優“THE美川隊員”「何にも年金のことなんて考えてないです」 華やかに見える芸能界“厳しい実情”老後の保障は不安と背中合わせ
結婚を機に引退 しかしそこに待っていたのは…
その後、29歳で結婚。西さんはスパッと芸能界を引退しました。その理由は、女優になる前からの夢だった「喫茶店」を夫婦で開業するため。場所は銀座の一等地。「TAC・美川隊員」から喫茶店のママへ“華麗なる転身”かと思われたが、夫が過労でダウン!治療費と開店資金などで膨らんだ借金はなんと7000万円といいます。
息子さん、そしてファンの支えで西さんはなんとか喫茶店を継続します。その後、回復した夫と共に懸命に働いて借金を完済したといいます。その苦しい日々の中で、妻の老後を考えて夫は喫茶店を「株式会社」化。30年以上「厚生年金」を支払い続けてくれていました。 (西さん) 「全部で何年くらい厚生年金払ったのかなぁ、35年くらいは払ったのかな?」
いま、西さんと夫と2人の年金を合わせると、1か月の「生活費」は約25万円。十分なようにも思えますが… Q. 月にかかる固定費っていうのはどれくらいかかるんですか? (西さん) 「12万ぐらいですかね。ちょうど一人分ですよ」 西さん夫婦の家計の内訳は、マンションの「修繕積立金」と「管理費」で約9万円。オール電化住宅のため電気代が高く約3万円。残り13万円で2人の生活費、全てを賄っているといいます。 (西さん) 「ちょっと買い物したいなと思うと、何か本当に切り崩さないと無理ですよね。あと食べるだけ」
それでも厚生年金があるだけ他の芸能人仲間よりは恵まれているといいます。 Q.俳優仲間で年金に関して皆さんどうですか? (西さん) 「苦労していますよ、皆さん。俳優さんでも、今はドラマとか少なくなってきて、活躍する場が少なくなってきた方もいっぱいいらっしゃると思うのね。国民年金で大変だろうなって思います」 華やかに見える芸能界。しかし、老後の保障という面では不安と背中合わせです。そんな“厳しい実情”が見えた取材となりました。 (「情報ライブミヤネ屋」2024年4月17日放送)