年収400万円の夫が「ベンツ」を買うようです。「中古で200万円だから大丈夫」といいますが、このまま生活していけるでしょうか? 維持費も考えると不安な気持ちです…
年収400万円だと家計に占める車関連費の割合が高くなる。優先順位を考えて
年収400万円の場合、税金や社会保険料を差し引いた毎月の手取りは25~26万円程度になります。図表2の月額にローン代金を加えて、さらに4~5万円の支出とした場合、手取りの15~20%近くを自動車関連の支出が占める見込みです。 一方、総務省統計局が公表している家計調査年報(家計収支編)によると、夫婦2名以上の世帯で、自動車関連の金額は月額2万4532円となっており、消費支出29万円の中に占める割合は8~9%、可処分所得(約50万円)に対してはおよそ5%です。 この結果からは、今回のケース(年収400万円)でベンツなどの高級外国車を購入すれば、燃料費やメンテナンス代などの費用がかかり、将来の生活は苦しくなる可能性が高いといえるので、一般的には車体価格や維持費が安い国産車を選択したほうが良いというアドバイスになります。 ただし、家庭によって優先する項目は異なるので、絶対にNGとはいえません。さらに細かく今後の生活費が問題ないか検討したい人は、専門家に相談してみるのもおすすめです。 出典 国土交通省 自動車関係税制について(エコカー減税、グリーン化特例 等) 経済産業省 大きく変わった、クルマの税 総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年) 執筆者:御手洗康之 AFP、FP2級、簿記2級
ファイナンシャルフィールド編集部