交際7カ月で結婚、半年でレス。夫婦の思いもよらないズレとは?【モア・ボイス】
コロナ禍で結婚。コロナ明けにすれ違いが生まれて
――セックスレスが原因で離婚した経験がある? はい。妻のミキ(仮名・31歳)とセックスレスとお酒に関する価値観の違いが原因で、今月離婚しました。結婚生活は3年でした。(以下、長野さん) ――セックスレスになるまでの経緯を教えてください。 ミキとはコロナ禍にマッチングアプリで出会い、3か月で同棲、7か月でスピード婚しました。結婚当初は外出ができず、ふたりで家で過ごす時間が多かったので、セックス回数も週1くらいはあったと思います。 でも、コロナが緩和されて僕が外に飲みに行くようになってから、セックスの回数がどんどん減って。最終的に1年以上のセックスレス状態になりました。 ――外に飲みに行くようになったのがセックスレスの原因に? はい。ミキはお酒を飲む人が嫌いだったんです。コロナ禍での自粛モード期間に出会い、ふたりでお酒を飲む機会がないままスピード婚したため、彼女のお酒に対する価値観を結婚後に知ることになりました。 ミキも彼女の家族も、まったくお酒を飲まないので「お酒を飲む人の気持ちがわからない」と言っていましたね。一方、僕はお酒が好きだったので「やっと飲みに行ける!」という気持ちで、外出できるようになると週2くらいのペースでお酒を楽しんでいました。 するとある日、会社の飲み会から帰るとミキから衝撃的な言葉を言われました。
突然言われた「男として見られない」という言葉
――どんな一言ですか? 「あなたを男として見られない」です。 ――突然ですか? そうです。「お酒を飲む人を男として見れない」と。ミキはお酒を飲んだ状態の男性に対して嫌悪感があるそうです。その日僕は終電で帰宅したのですが、ミキに連絡するのを忘れていて、帰宅後に「どうして連絡しなかったの!」とかなり怒られました。 連絡をしなかったこと自体はもちろん反省したのですが、突然なんの脈絡なく「あなたを男として見れない」と言われたことに対しては「なぜ?」と思いましたね。 ――その時、長野さんは酔っぱらっていたのですか? いいえ。意識がなくなるとか、嘔吐するとかそういうことは一切なく「少し気分がいい」くらいの状態です。お酒って本来そうやって楽しむものだと僕は思っていたのですが、ミキは「そもそもお酒を飲む行為自体が許せないし、お酒で気持ちよくなるなんてありえない」という考えでした。 ――なぜミキさんはそこまでお酒に対して嫌悪感を抱くのでしょうか? 詳しくはわからないのですが、昔付き合っていた人が酒癖が悪かったそうです。「そのトラウマがある」と話していたことはありましたね。ちなみに僕は周囲に一度も酒癖が悪いと言われたことはありません。ごく一般的な飲み方だったと思うので、元カレとは違うと思います。