「暖かすぎてみかんが腐る」冬に実感する我が家の後悔ポイントと満足ポイントを聞いた【リアルな注文住宅】
新しい年が明けました。今年こそマイホームの夢を叶えたいと思う方も多いでしょう。 注文住宅は施主の要望に応じてある程度自由にプランニングすることができる反面、逆に何でもできるが故に、実際の生活シーンを思い浮かべて提案やアドバイスをしてくれる専門家の存在が不可欠になります。 【写真で見る】関西で4650万円の注文住宅を建てた夫婦が「冬に実感する後悔ポイント」とは 住まいのプロに出会えるマッチングサービスを運営するSUVACO(スバコ)株式会社が、登録している会員に対して2019年に行った「住まいに関するアンケート」によると、「戸建注文住宅」を購入して住んでいる方の満足度は71%だったといいます。 現在の住まいの良い点は「立地・環境の良さ」、「間取り」、「広い」のほかに「業者(建築士やハウスメーカーなど)との関係」を挙げる人もいるなど、家のスペック以外のことも満足度に関係しているようです。 一方、不満な点においても「業者との関係」が上位に挙がっていて、「担当プランナーの提案力不足」などが大きく影響しているといえます。 そこで実例をもとに、そのようなプロの存在が不足していたと思われる注文住宅の後悔ポイント4つと、満足ポイント1つを紹介します。 ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
注文住宅を建てた方の後悔ポイントと満足ポイント
今回お話を聞いたのは、関西地区にて4650万円(土地代込)の注文住宅を建てたご夫婦です。 豪雪地帯ではありませんが、年に3回ほど積雪があるということで、「冬になると実感する後悔ポイント」に絞ってお話を聞きました。 ●後悔したポイント1:外に簡易的な納戸を作れば良かった 今の家は気密性が高いので、冬はどの部屋も暖かい反面、常温で野菜や果物を置いておくことが出来なくなってしまいました。 そのため、みかんなどを箱買いしても3~4日で腐ってしまうといいます。 近年の高気密・高断熱住宅は外気の影響を受けにくく、一年中快適に過ごすことができますが、一方では壁や床、天井の内部で結露が発生しやすかったり、冬場に低温での保管が必要な野菜や果物が腐りやすくなったりするデメリットがあります。 これは家の中に涼しい場所がないということなので、野菜や果物などは冷蔵庫で保管するか、外部での保管場所が必要になります。 冬であれば断熱材の外にある小屋裏に保管したり、床下収納庫を利用したりする方法がありますが、夏は暑くなるので食料品の保管には適しません。 ●後悔ポイント2:駐車場をもっと広くすればよかった 雪が降る日は少なくても冬用タイヤが必須となる地域では、タイヤを履き替えるスペースや履き替えたタイヤを保管しておく場所が必要になります。 住まいのプランニングをする際には、このような細かな配慮を忘れないことが大切です。 ●後悔ポイント3:収納が少ない ご夫婦は、一軒家を建てたらクリスマスツリーを飾りたいと思っていたそうです。 しかしその結果、飾るスペースはあっても収納できる場所がなくて困っているそうです。 収納スペースの不足は、住まいづくりで最も後悔しがちな点のひとつです。 特に衣類や寝具、暖房器具、扇風機、ひな人形、クリスマスツリーなどといった季節ものの収納場所については、事前にしっかりと計画しておく必要があります。 ●後悔ポイント4:2階にも水道を引いておけば良かった 冬は乾燥するので、2階の寝室にも加湿器が必須です。 しかしご夫婦の家の場合、水を汲める場所が1階にしかないので、毎日水の入った重いタンクを2階まで運ぶのが大変だそうです。 水回り設備は、家事動線の効率化やコストダウンが目的で1階にまとめることが多くなりがちですが、2階に居室があると高齢になるほど階段の上り下りがしんどくなり、不便さを感じるようになります。 したがって暮らしの中のあらゆる場面を想定した上で、2階に水回り設備を配置するかどうかを決めることが大切です。