氷川きよし、15周年記念コンサートで27曲を熱唱 ファンに「歌で恩返し」を誓う
歌手・氷川きよしが7~8日の2日間、東京・日本武道館でデビュー15周年記念コンサートを行った。 氷川は00年2月にシングル「箱根八里の半次郎」でデビュー。今年、デビュー15周年を迎えた。 日本武道館での公演は03年の5周年記念コンサート、09年の10周年記念コンサート以来、5年ぶり3回目。今回の公演は「氷川きよし15周年記念コンサートin日本武道館~明日への道~」と題され、2日間で計3公演が行われ、計2万4000人の観客が集まった。 ステージではデビュー曲の「箱根八里の半次郎」から06年に「第48回日本レコード大賞」に輝いた10thシングル「一剣」、今年9月発売の新曲「ちょいときまぐれ渡り鳥」まで全27曲を披露した。 冒頭、幅3.3m、高さ2.4m、奥行き3.2mの巨大なペガサスに乗って登場した氷川は、31mの高さから「幾千もの祈り」を熱唱。 「今日はお忙しい中、貴重はお時間を頂きまして、氷川きよしの15周年コンサートにようこそお越し頂きました。本当にみなさまありがとうございます。今日はみなさんに思い切り楽しんで頂いて、最高のお時間にして頂けるように、一生懸命歌わせて頂きますので、最後までお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます」とあいさつした。 途中、氷川の15周年の軌跡を振り返る写真が次々と映し出されると、思わず目に涙を浮かべて感極まるシーンも。 観客から「おめでとう!」コールを受けると、「どうもありがとうございます。これまで歌わせて頂いて、本当にお一人ひとりのみなさんに心から感謝の気持ちでいっぱいです。まだまだ駆け出し者で、失礼なことばかりですけれども、これからまた成長してずっと歌っていきたいですし、僕には歌しかないから、歌でしかみなさんにお返しできるものがないので、歌で僕の思いを感謝の思いを伝えて、これからも歌い続けていこうという思いでございます。がんばります」と涙ながらに感謝の気持ちを伝えた。 さらに、「心が折れそうな時もありましたけど、笑顔でステージに出るしかないので」とし、「振り返ってみると、右も左も分からない芸能界に入らせて頂いて。18歳の時、演歌歌手になりたいという思いで福岡から東京に上京しましたが、15年も歌を歌わせて頂けるなんて思ってもいませんでしたし、10周年の時に『一生歌を歌っていこう』という思いに、みなさんにさせて頂いて…」と回顧。 続けて、「そして5年が経ったわけですけれども、ホップ、ステップ、ジャンプということで、20周年が歌手・氷川きよしとしての成人式だと思うので。またみなさんに20周年の時もお会いできたらいいなと思いますし、20周年の時もみなさんの笑顔をたくさん見させて頂きたいと思っております」とさらなる飛躍を誓った。 終演後の囲み取材では、「ありがたいことに、こういう周年の時にこの広い武道館でコンサートをさせて頂けるというのは普通のことではないと思っているので。お越し頂いたお一人おひとりのファンのみなさんが支えてくださって、またこうやって節目の年にコンサートをさせて頂いて、本当に感謝の気持で一杯です」としみじみ。 そして、「“氷川きよし”としてはまだ15歳。20周年で成人式だと思っていますので、20周年に向けて氷川きよしがどう変わっていくのか、また見守って頂ければ。これからもまた日々成長して、みなさんに感謝の気持を忘れずに頑張ってまいりますので、今後とも氷川きよしの歌をどうぞ愛してください」と語った。