子宮頸がんでステージⅢ“余命1年半”を宣告…闘病の中ダンスに挑戦 笑顔で女性がステップ「来年もみんなと踊りたい」
闘病中の『ズンバダンス』挑戦 排尿器具を付けながら練習…“発表会に出られるのか”との不安も
また悪化するのではないかという不安を抱えながらも、森田さんはあえて挑戦していることがあります。それは、軽快な音楽に合わせて踊る「ズンバダンス」。フィットネスとしての効果も高く、世界中で幅広い年代に愛されています。練習の様子を見せてもらいました。 (インストラクター 笹島雅美さん)「はい、バラバラ!福島さん、森田さん、何人かズレてた。笑顔~!やり切りましょう、練習から。本番でできないからね、急にね」 先生の指導に熱が入るのには理由がありました。森田さんたちのチームは大きな発表会を控えていて、この日は本番前の最後の練習会でした。練習中、森田さんは少し休んでは、またすぐに輪の中に戻り、練習を続けていました。軽やかに体を動かす森田さんですが、練習後半、何度か左足を気する場面がありました。 (森田真子さん)「排尿の器具を使っていて、足に管をつっているんです。バルーン(袋)に尿が溜まってくると足が動きにくかったり。もっと動けていたんですけど、ちょっと不便」 病気の影響で排尿ができなくなるおそれがあるため、直接体内から尿を袋に出す処置をしているのだといいます。今の体調を考えると、“発表会に出ることができるのか”そんな不安もありました。
「教えてもらった音楽を聴いて泣きながら帰った」がん患者の集いが“心の支え”に
森田さんの心の支えになっている場所がもう1つあります。大阪府高槻市にある、がんサロン「いまここ」。がんの患者らが1か月に一度集まり、治療法や悩みを共有しています。20代でがんを発症したあと、子どもを産み、現在も闘病中という平田由起子さん(40)は、次のように話します。 (平田由起子さん)「日常生活で話すことがないので、がんだということとか、がんでどうしてるとか。モヤモヤをずっとずっと増やしながら生きているような感じで。ここに来たら全部浄化される」 治療法はがんの種類によって違います。薬や放射線、手術の方法など治療法が増え、患者本人に選択がゆだねられることもあります。そんな時、森田さんはここで意見を聞いたり、自分の考えを整理したりするといいます。 (森田さん)「私が抗がん剤治療をするのかすごく悩んでいたときに、平田さんが音楽を紹介してくれて、私はそれを聞きながら泣きながら帰ったのを覚えてる」 (平田さん)「あれいいですよね」 【Mrs. GREEN APPLE『ケセラセラ』より】 『限界? 上等 やってやろうか』 『不幸の矢が抜けない日でも All right All right』 『私を愛せるのは私だけ 生まれ変わるなら? 「また私だね」』 (平田さん)「不幸の矢、抜けへん~って」 (森田さん)「何回来るねんって」