<速報>中日の41歳・岩瀬が612日ぶりの復帰マウンドで、満塁併殺!
中日の岩瀬仁紀(41)が9日、ナゴヤドームで行われた巨人戦で8回に中継ぎ登板、2014年8月6日の広島戦以来、612日ぶりとなる復活マウンドに上がった。岩瀬に出番が回ってきたのは、0-0の同点で迎えた8回一死満塁の大ピンチ。ナゴヤドームに「ピッチャー、岩瀬!」とコールされると大歓声が沸きあがった。 「開き直った。余裕はなかった」 しかも、バッターは4番の新外国人のギャレット。初球は指にかからずスライダーが抜けた。 「ボールは抜けたけれど腕をしっかりと触れて感覚をつかめた」 続けて135キロのストレートがファウルとなった。カウント1-1からの勝負球は、伝家の宝刀であるスライダー。少し高めに浮いたが、ギャレットはそのボールをひっかけた。4-6-3とわたるダブルプレー。 41歳の岩瀬は、ガッツポーズ。熟練の技で大きなピンチを乗り切ると、場内はどよめきに包まれた。 「低めを狙ったけれど結果的によかった」 左腕・岩瀬特有のボールの出所に、初めて対戦する左バッターは戸惑ったのかもしれない。 ピンチを脱出する大仕事を成し遂げた岩瀬も笑顔でベンチに戻りナインにハイタッチで出迎えられた。 岩瀬は、肩、肘の故障で、昨季は、1試合も登板がなかった。オフには、2億7000万円の大減俸を受け入れ、最後の勝負を決意。フォームを見直して、新球にもチャレンジ。今年は沖縄キャンプの初日からブルペンに入って、ハイピッチで調整を進めたが、インフルエンザなどにかかり開幕1軍メンバーからは外れていた。通算402セーブを誇る伝説のレジェンドは、巨人戦の重要なシーンで貴重な左腕セットアッパーとしてチームに戻ってきた。 また中日の先発は、同じく昨年の8月以降、怪我に苦しみ10月に右肘にメスを入れていた吉見一起(31)。7回、91球を投げ5安打、6奪三振、無失点という走者を出しながらも粘り強いピッチングでバトンを渡した。試合は0-0のまま延長戦にもつれこんだ。中日は、サヨナラ走者を二塁に置きながら、あと1本が出ずに0-0のまま延長12回引き分けとなった。4時間4分の長い試合だった。