J1札幌、新潟に1―1 負傷交代、数的不利にペトロヴィッチ監督「アクシデントの多い試合だった」
◆明治安田J1リーグ▽第8節 新潟 1―1 札幌(13日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム) 最下位の北海道コンサドーレ札幌は敵地で14位・新潟に1―1でドロー。今季初の連勝はならなかった。 6日のG大阪戦で今季初白星を挙げた札幌は、J1でのアウェー戦で過去8戦未勝利の新潟に挑んだ。序盤から自陣でのミスが多く、相手に再三絶好機を作られた。押し込まれる展開で、2試合ぶり先発復帰のFW鈴木武蔵が太ももを負傷。前半16分にFW大森真吾と交代した。 それでも前半20分にMF浅野雄也が左足で今季初ゴールとなる先制点を決めた。前半を1―0で折り返したが、後半は圧力を強めた新潟と激しいぶつかり合い、後半10分に今季全試合先発出場のDF馬場晴也が右足を傷めて、DF高尾瑠と交代した。さらに後半30分に自ペナルティーエリア手前でFW大森がファウルし、2度目の警告で退場となった。 数的不利となって不安定な中、後半35分に新潟MF秋山裕紀がミドルシュート。DF岡村大八が頭でクリアしようとしたが、コースが変わり、同点ゴールを決められた。高い集中力で相手の攻撃を跳ね返し、引き分けで終えた。 勝ち点1を上積みし、この日試合がなかった19位・鳥栖を上回り、最下位を脱出した。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は開口一番、「両チームとも非常に攻撃的なスタイルなので、ゴール前の場面が多い試合になると予想していた」と振り返った。 鈴木、馬場とチームの中軸が相次いで失い、「計算していなかった交代が出た影響で、なかなか次の3枚目の交代カードを切るのが難しかった」と明かした。馬場が抜け、後半残り30分以上ある状況で交代策を思案しているところに大森の退場が降り掛かった。「我々にとってアクシデントが非常に多い試合だった」と表情をしかめ、「自分たちがリードしている展開でうまく試合を終えることができなかった。非常に難しい試合だったが、選手たちはよく戦ってくれた」と総括した。 下位低迷であえぐ中、次節は20日に札幌ドームで首位の広島と対戦する。
報知新聞社