伝説的な強さ! 日本人が輝いた欧州最強チーム(4)史上初のヨーロッパ制覇! 日本の天才MFが歴史に
欧州のビッグクラブ、または名門に所属した日本人選手は多くいる。ただ、数多の実力者に劣ることなく活躍し、クラブに栄光をもたらした日本人は、ほんの一握りである。今回は、日本人選手の輝きもあって最強を証明した欧州のチームを紹介する。(成績は『transfermarkt』を参照)
フェイエノールト(2001/02シーズン) 監督:ベルト・ファン・マルワイク エールディビジ成績:3位 アムステルカップ成績:ベスト8 欧州CL成績:グループリーグ敗退 UEFAカップ成績:優勝 日本人選手:小野伸二 ベルト・ファン・マルワイクが率いた2001/02シーズンのフェイエノールトは、チャンピオンズリーグ(CL)でグループリーグ敗退。エールディビジでもアヤックスとPSVに次ぐ3位という成績だった。それでもこのシーズンがクラブにとっての財産となったのは、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)での戦いがあったからこそ。決勝でドルトムントを破り、実に28年ぶりの頂点に立った。 このチームは守備に若干の不安があったものの、攻撃力はかなり魅力的だった。「ゴールの外科医」と称されたヨン・ダール・トマソンは公式戦23ゴールをマーク。ベテランのピエール・ファン・ホーイドンクは同33ゴールを叩き出している。また、当時18歳だったロビン・ファン・ペルシは“アタッカー”として、早くも才能の片鱗を見せていた。 その強力な攻撃陣を司っていたのが小野伸二だった。天才的な技術を持っていた小野は海外挑戦1年目ながらファン・マルワイク監督の信頼を掴み、守備型のポール・ボスフェルトと基本的にダブルボランチを組んでいた。小野のセンスが光る場面はいくつもあったが、やはり最大のハイライトはUEFAカップ決勝だろう。2-1で迎えた50分、日本代表MFは敵を欺く芸術的なスルーパスからトマソンのゴールをお膳立て。この1点が勝敗を決定づけ、小野は日本人初の欧州カップ制覇者となった。
フットボールチャンネル